マザーボードをいぢる


マザーボードをいじってみるのだ。事の発端は、拡張カードの抜き差しをしていたときである。ちょっと堅いなぁ、なんて思って、力をいれて押したら一応スロットに入った。が、組み立てて電源を入れてみるとPS/2マウスが認識されないのだ。

最初は設定の問題かと思ったのだが、いくら設定を変えても事態は良くならない。拡張カードを全部抜いて、クリーンな状態にしても治らない。う〜ん、マザーボードを殺ってしまったか? あまり想像はしたくなかったが、結局そんな結論が出た。

よぉ〜〜〜〜く見てみると、スロットの近くにあったチップな抵抗アレイを破損していた。力を入れ過ぎて、カードの金属部分を当てて、壊してしまったものと思われる。やっかいな事になってしまったのが、取り敢えず修理を試みる。

まずは回路を辿ってみる。PS/2のコネクタから辿っていくと、clockとdataのピンはその破損した抵抗を通ってどこかに繋がっていた。更に調べてみると、4本あるアレイのうち、マウスに使われていた2本が死に、残りの2本はキーボード用に使われていて、それらは生きていた。これで、キーボードは使えるが、マウスは動かないという状況が説明できる。

壊れたものは仕方がないので、パターンカットして、新しい抵抗でバイパスすることにした。しかし、激細かい! 写真が、普通の1/4Wのカーボン抵抗との比較。普通の抵抗1本よりもまだ小さいところに、抵抗が4本も入っているの。こんなの、普通の半田ごてで半田付けできるんだろうか? 段々と不安になってくる。



普通の抵抗の上に2つあるのが、抵抗アレイ。壊れたのは右の方。
近すぎて、ピンぼけなのは許してね。


まぁとりあえず、やってみる事にした。チップ抵抗には3桁の数字が書いてあって、それで抵抗値が分かる。しかし、物理的に破壊してしまったので、最後の桁のファクターが分からなかった。こういう場合は実測。テスターで調べると、68オームだった。

んが、抵抗マニアでは無いのに、そんな変な値が都合良くある筈が無い。しゃーないから、何故か20本ぐらい余ってた100オームで代用するのだ。68が100に増えたからって、そんなの大丈夫大丈夫(ホントかぁ?)

で、やってみるとこうなった。



比較的広いところに抵抗2本を追加。
緑の線は先程のチップ抵抗の足に半田付け。


組み立ててみると、一応動いたので成功。 本当にこんなので、大丈夫なんだろうか?



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