Casio QV-30


今までに突撃実験室で登場した写真はほぼ全てカシオのQV−30で撮影したものだ。ホームページを作り始めたら突然デジカメが欲しくなったので、何も考えずに衝動買いしたもの。値段は覚えていないが、これを買った当時は極端に貧乏だったので、けっこう辛かった覚えがある。今としては良い性能とは言えないものの、なんだかんだ言ってよく使えた。

が、事故で落とされて(つまり、わたしが落としたのではない)レンズのところがぶっ壊れたり、極めつけは数日前に起きた「ルパン三世を見ながら電源を繋いでたら、間違えて逆付けしてしまって、ぶっ壊れた事件」のため、とうとう起動すらしない状態に陥ってしまった。電源逆付け保護回路のようなものは入っていなかったらしい。

当然、そういう時はバラすのだ。



見かけはこんな感じ。ネジを数本外し、ケースを爪を外すと2つに割れる。



あちゃー、かなりぼやけただが、新しいデジカメに慣れていないということでご勘弁頂きたい。中身はこんな感じなのだ。下手な写真で分かり難いだろうが、基板の集積率は然程高くない。比較的大きな液晶パネルがついているのでこれ以上の小型化は難しいだろうが、もうちょっとスマートに作れないものなんだろうか。写真奥の基板が主に画像処理系とロジック系、手前の基板には液晶ドライバと思われるチップと、インバーターぐらいしか乗っていない。



こちらがロジック基板(前面と背面)。同じくぼやけた写真で申し訳ない...前面にはRAMとフラッシュROMが、背面にはCPUなどが乗っている(右下の大きい奴)。IC化されていないゴチャゴチャとした部分は、おそらく画像処理系。ケミコンが大勢並んでいるところは、ビデオ信号を作っているのかな。



ここら辺が光学系だ。上部にレンズがあり、その下にある基板に足がいっぱい半田付けされているのがCCD。レンズから入ってきた像は鏡で90度曲がって、CCDに向けられているようだ。CCD基板からは、リボンケーブルでロジック基板に接続されている。



さて、肝心の故障部分を修理するのだ。FU500とナンバリングされば、このチップ部品。如何にもヒューズという感じで、見るからに切れている感じで、如何にも取り替えてくれと叫んでいるようだ。チップヒューズなんか在庫してないので、切れたヒューズを取り外して電線で直結する。



それで治ったのでまあよいが、実験用の安定化電源から電源を供給してびっくり。電流計を見たら、こいつ2Aも食ってやがる(録画モードでも再生モードでもほぼ同じ)。単三電池でどのぐらいの電流が流れるのかは分からないが、にしても2Aだぜ。大きな液晶を搭載しているのだから電気を食うのは理解できないでもないが、それにしても2A...

ついでに、Ricoh DC-4Tも同じ手法で電流を計ってみた。結果は、何と通常時で3Aちょい! 電動ズームや電動AFを動作させた時は更に酷く、4A近く流れるのだ。やめてくれ〜 これはきっと悪い夢に違いない...と、叫びたくなるのであった。



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