多事毒論(2001年7月分)


あう〜
2001年7月31日(火曜日) 晴れ

七月もあっという間だった。ところで、口を開けなければ発音できない「あ」に比べると「い」の方が素早く発音できるはずだから、日数の少ない二月は、いっという間に終わるような気もする。

そんなことはどうでもいい・・・何か書こうと思っていたのだが、頭が回らん。思い出せない。



投票所とか
2001年7月30日(月曜日) 晴れ/くもり

参院選の結果は、まああんなものかねえ。

ここらでは小学校の体育館が投票所として使われているのだが、教育機関のお約束として冷房なんていう文明の利器は備わっていない。幸い、投票日だった昨日は曇っていて真夏日というほど暑くはなかったけれど、昼過ぎに行ったらかなり不愉快な温度になっていて、さすがに受付の人も暑さに参っているような顔をしていた。全体的にお年を召した方が多いようだし、これが先週のような本当に暑い日だったら倒れる人も出てくるんだろうなと想像したら、ちょっとお気の毒な気がした。



サーバトラブル?
2001年7月28日(土曜日) くもり

突撃実験室のサーバが反応していないと電話で知らされる。死亡推定時刻は、httpd のアクセスログが途切れている時刻から推定して、28日の午前3時34分ごろ。原因不明の不可解な死を遂げていた。仕事柄、FreeBSD のサーバの管理は多数行っているのでこれまでも様々なトラブルの原因究明と対処を行ってきたが、今回のようなケースは初めての経験だ。手探り状態で調査を進めるうちに、あることをきっかけに kernel が panic することまでは分かった。しかしその原因を究明する作業をするうちに再現しなくなり、結果的に復旧してしまった。

形あるものはいつか壊れるのだから、何かが壊れてしまうことは仕方がない。だが、その箇所を特定し、然るべき措置を講じてこそ溜飲が下るというもの。いじっているうちに勝手に治ったというカオスなケースほど、寝覚めの悪いものはない。

うげっ、頼まれている回路図かかなきゃ・・・



ウイルス
2001年7月26日(木曜日) くもり/にわか雨

最近、「おたくの利用者からウイルスが添付されたメールが送られてきて、うぜぇからどうにかしろこのやろ(要約)」というような苦情がやたらと多くなった。俗にウイルスと呼ばれる問題のプログラムは、ほかの正常なプログラムに寄生虫のごとく感染して広がる本当のウイルスとはちょっと違い、それを積極的に実行して初めて効力を発するトロイの木馬に近いものだ。それ自体が不正なことを行うためだけに作られたプログラムであり、拡張子が exe の怪しげなファイルがメールに引っ付いてきたら、それはトロイの木馬だと考えて間違いない。

一口にトロイの木馬といっても色々な種類のものがあるが、ここのところ極めて広く流通しているのは、自身のコピーをメールで送信することで自動的に自己増殖するものだ。メールなどで送られてきたトロイの木馬を実行してしまっても即座に破壊活動が行われることはないため、これといった異変は発生しないが、それだけにかえって質が悪い。見た目の変化はなくとも、Windows 内部のファイルを書き換えることでパソコンに居座って静かに自己増殖を行っているため、ユーザは気付かないまま他人にコピーが送信されまくるという事態になってしまう。

かのような苦情を受けた場合、通信記録から送信者を特定して「感染してる可能性が高いからすぐに対処すべきですよ」と知らせてあげるのだが、大抵は「そんなはずはありません」という返答がくる。上述したように、通常は表だった異常は発生しないため、いきなり「感染している」と言われて戸惑う気持ちも無理からぬことだ。だが、その返答のメールにトロイの木馬が引っ付いてきたりするので、それが動かぬ証拠となる。これを受けて「ネタは上がってるんだ、感染は間違いない」という返事を送るのだが、それでも異論が返ってくるときはくるのだ。

それは、判で押したようにこう切り出される。「このパソコンにはウイルススキャンソフトを入れてあるので、感染していれば分かるはずだ」と。残念ながらウイルススキャンソフトは、ただ入れてあれば良いというものではない。ウイルスなどは、毎日のように新しいものが誕生しているのだ。当然、それに応じてスキャンソフトも常にアップデートしなければならないわけだが、ウイルススキャンソフトを使っていると豪語する割に変なモノに感染している人は、十中八九アップデートを怠っている。やっていれば、そもそも感染には至らないのだから。

もちろん、スキャンソフトを過信すべきではない。誕生して間もないウイルスなら最新のものでも検出できない可能性もあるし、ほかの要因で発見できないこともあるかも知れない。メールで送られてきた正体不明のファイルは絶対に実行しないという常識にも等しい注意さえあれば、仮にスキャンソフトが無くても下らない感染は防げるはずだ。ここまで来ると少々お節介すぎる気もするが、「お使いのソフトでは、いついつ以降のものでないとこのウイルスは発見できませんので、アップデートしてからスキャンしてください」とご案内して、話は終わる。



雷雨
2001年7月25日(水曜日) 曇り/雷雨

昼過ぎに東京方面へ出かけたら、まだ真っ昼間だというのに突如として辺りは夕方のように暗くなり、えげつない雷雨に遭遇してしまった。このとき、わたしはちょうど多摩川の堤防沿いの道路を車で走っていた。川があるためそこだけは建物も何もなく、空がよく見渡せる。おかげで、雄々しく天を切り裂く稲妻を数え切れないほど目撃することができた。ほぼ遅延なしでやって来る地響きのような雷鳴も相まって、とても美しく迫力のある風景だった。豪雨の影響か、そこら中で大渋滞にはまってしまったが。

わたしと同じような仕事をしている人なら、刑訴法に基づく珍しいお手紙を一度ぐらいは見たことがあるかも知れない。警察がネット絡みの犯罪を捜査することになった場合、関係プロバイダにも問い合わせが来る。最近は、都道府県の警察に「ハイテク犯罪対策室」みたいな部署があって、ここにいる人はそれなりの専門知識もあるのだが、そこはどちらかというと警察内外の相談所という役割になっているらしく、実際に事件を扱うのは結局のところ所轄の警察署となるようだ。そのため、インターネットのイの字も知らない刑事さんがネット絡みの事案に関わっていたりする。

このような場合、まず専門用語の説明から始めないと話が通じなかったりするのでこちらとしても疲れるのだが、それはある程度は仕方の無いことだと思う。「IT」なんてなものからは特に激しく取り残されていると想像される場所にいながらも、世の中は一寸も待ってくれず、ネット絡みの事案も扱わざるを得ない担当の方々には少し同情もしたくなる。でも、日本の役所でインターネットを最も良く勉強しているところは、意外と警察かも知れない。いざ警察対象となれば、いくらでもやるだろう。

が、末端の人間がモノを知っているかは別問題ってところがいかにも警察らしい気もするけど。



パンク
2001年7月24日(火曜日) はれ

最近、なぜか立て続けてパンクに見舞われている。少し前には、車のタイヤが釘か何かを拾ってパンクし、走行不能となったためスペアタイヤのお出ましとなった。そして先日は、自転車のリアタイヤがパンク。幸い、帰宅してからようやく空気圧の低下に気付いたぐらいの緩やかなパンクだったから走行不能にはならなかったが・・・くそ暑くて、まったくもって修理日和でない日に限ってこういうことが起きる。「超やりたくねえ」というのが本音だけど、修理しないと乗れないので嫌々やった。

タイヤを外してチューブを調べると、見えないぐらいの小さな穴が空いていた。リム打ちでもしたのかなあ。ママチャリのパンクは何度か経験してるが、MTB のパンクは実は初めてなのだ(修理はママチャリよりも楽だから良いんだけどね)。太いタイヤを履いているし、多少荒っぽい乗り方をしてもパンクしにくいと思っていたのだが、ガチガチに入れると乗り心地が悪いので空気圧を低めにしていたことが原因となったのかも知れない。修理後は、圧力計なしの指圧測定法で 500kPa ぐらい入れた・・・と思う。



蛇口とか
2001年7月23日(月曜日) はれ

暑い。もう死にそう。
麦茶でも作ろうと思ったら三年前の茶葉を発掘した。挑戦しようと思ったが、やっぱり捨てた。

ベランダの水道の蛇口が洗濯機に奪われていて水が使いにくかったので蛇口を増やそうと考えたまでは良かったが、部材を買いに行こうとして、横浜には大きいホームセンタが意外と少ないことに気付いた。都市部では広い用地を確保できなかったりして出店しにくいためだろうか、だいたい幹線道路沿いの土地が余ってそうな中途半端な場所にある。横浜市内だと環状2号沿いに何件かあって、品揃えでは戸塚にある島忠ってところが優れているのだが、うちからだと行きにくいのが難点。距離的には大したことないのに、渋滞するところばかりなんだなー。

そんなわけで、チーズとコックを買ってきて、普通の蛇口のほかに洗濯機専用のコックを取り付けた(橙色の方)。洗濯機用には、90度回転で開閉できるボールコックを使った。バルブを常に開けたままにして、洗濯機を使っていないときでもホースに水圧がかかっている状態はあまり良くないはずだが(何かの拍子に外れて水が噴き出したままになる可能性もあるし)、かといって普通の給水栓では何回転も回さないと開閉できないので不精者には向かない。見栄えでは工業的雰囲気が出てしまうけれど、流量を調整する必要のないところにはボールコックが便利。



続・花火大会とか
2001年7月22日(日曜日) はれ

最近、隔日更新になってる...
ちょっと忙しいというのもあるが、時間ぐらい作れば出来るので、スランプ気味なのかも。

明石市の花火大会にて歩道橋で将棋倒し事故、10名死亡・・・というニュースを聞くと、やっぱり花火大会といった、人が集まりすぎるイベントはなるべく避けるようにしている自分は正しいらしい。イベントが開催されると、許容量を遙かに超えた人間が一箇所に集まるわけだから、歩道橋や駅の改札といったボトルネックで人の動きが詰まってしまったり、事故が起きても不思議ではない。死亡した人間は子どもが多かったそうだが、わたしに言わせれば、そんな場所に子どもを連れてくる親が馬鹿なだけだ。

花火自体は悪くないのだが、いくら美しくても楽しくても人のラッシュで疲れるようでは本末転倒だ。花火大会の会場へ行くと、必ず何かでモメている連中がいる。人混みに揉まれて気が立っているうえに酒が入っていて、おまけに花火が見えにくい、などとちょっとしたきっかけで下らないモメ事に発展する下地は山のようにある。で、本能に任せてモメようが、少し理性があって我慢しようが、いずれにせよ不愉快な思いをするぐらいなら、花火なんか見ようと考えないで家にいた方がましである。

わたしは、身勝手な人間だから混雑が嫌だ。通行方法まで指示されたりと、混雑中している場合はどうしても個人の自由な行動というものは制限されがちだ――混雑と身勝手さは相容れない課題なのだ。



花火大会とか
2001年7月20日(金曜日) はれ

横浜国際花火大会の日。花火大会も悪くはないのだが、地元でやられると正直いって非常に迷惑だ。実家に住んでいたときも、歩いて10分ほどのところに見物客が集まっていた。いま住んでいるところでも歩いて20分ぐらいのところが会場になる。例年、そこらじゅう人だらけで街を歩くだけでも一苦労、駅は大混雑で電車に乗る気もしない、予想もしない場所で大渋滞が発生して車も使えない、という状態が発生して身動きがとれなくなるのだ。下手に出歩かずに、家で爆音だけ鑑賞する方が和やかだ。

と思っていたのだが、別の用件で埼玉から友人が遊びに来ていて、折角だから見ておこうという話になったので行ってみることになった。みなとみらいの公園へ行ったのだけど、やっぱり凄い人だ。場所がやや悪くて、木の陰になってしまったけど、デジカメで何枚か写真を撮ってみた。低いところから見ていたので、撮り方によっては打ち上げ事故のように見えなくもない。デジカメで花火を綺麗に撮ろうとすると、ちょっと難しい。三脚でカメラを固定してバルブで撮ったが、あまり長いことシャッタを開けているとCCDのノイズが目立つようになるしね。

終わってから車で埼玉まで行くことに。第三京浜で環八まで行って途中でメシでも食いながらゆっくりと行こうと考えたのだが、第三京浜の入口へ行くまでの道が渋滞で進まない。裏道もあるのだが、遅くなると悪いので首都高速で行くことにした。それでも首都高のみなとみらい入口が尋常ならぬ混み方だ。ようやく料金所に辿り着いたときに原因が分かった。この混雑にも関わらずブースが一つしか開いてないのだ・・・当然、それでは捌き切れない。もうちょっと考えろよ>公団。



献血者の性格
2001年7月18日(水曜日) はれ/くもり

仕事がなんか面倒くさくて・・・じゃなくて、色々と用事がたまってたので午前中で切り上げ。まあ、有給消化デーってところだ。雑用を片付けるべく横浜駅まで出かけたら、移動献血車が店を開いていたので休憩がてら生き血を絞ってもらうことにした。冷房完備+飲み物タダ+粗品付きのサービスはなかなかありがたい。日赤の職員なのかな? けっこうなオバチャンだったけども、血を抜いてくれる人がやたらと話好きだったので、こんなことを聞いてみた。

「この仕事やってて、血液型と性格には関係があると思ったことある?」

ここ以上に、正確な血液型を知りながら不特定多数の人間と関わる職場はあるまいが・・・それに対する答えは、実に素っ気なく「まったくない」と一言だけだった。ただ、必ずしも性格とは関係がないけれど、話の流れで献血者の仕事を尋ねると研究者的な仕事をしている人は何故かB型が多い、とも言っていた。B型の人って、一つのことに着目するとそればっかりやる傾向があるのかねえ・・・という説を立てて説明していたが、そういうもんなんでしょうかねえ。



はふ〜
2001年7月17日(火曜日) はれ

たまたま通りかかった公園にブランコがあったので、しばらく遊んでみた。最近、公園の遊具で嬉しそうに遊んでいると、冷ややかな視線を浴びている気がするのは歳のせいなのかな・・・年甲斐もなくってやつなのだろうが、ブランコは楽しいね。地球の自転でごく僅かに鎖が捩れながら揺れているんだろうか、などと考えながら乗ったのは初めてだけど。

選挙の時期だが、もう何だか良く分からん。小泉さんも政治家として支持されているのなら良いのかも知れないけれど、支持率の半分ぐらいは一種のタレントとして稼ぎ出している気がするしなあ。仮にも民主主義を正義とする日本では、これを衆愚政治と呼んではいかんのだろうが、X-Japan をバックに宣伝する意味は良く分からない。



ちゃりんこいじり
2001年7月16日(月曜日) はれ

MTB 買ってから、自転車いじりに興じてる。自転車は、「動く機械」の中では最も面白いものの一つだと思う。構造が全て間近で見られるので機構が分かりやすく、いじりやすいが、そのくせ意外と奥が深い。荒っぽい扱い方をされることが多いのに、調整が微妙な部品も多かったりするから、単に走れば何でも良いという基準では間違いなく失敗する。もちろん、いじるのが楽しいという理由だけでやっているのではないけどね。点検整備はきちんとやらないと下手すりゃ命に関わる問題になる。ネジが緩んでいて何かの部品が外れ、死んじまうってことも無いとはいえない。

わたしはプロの自転車屋でも何でもないので、色々とぶっ壊しながら独学で覚えたことの方が多い。たとえば自分でディレーラを調整しようとしたら、どうやっても合わなくなってショップに泣きついたこともある。ネジの締め付けトルクの感覚も、ショップで締めてもらったネジを緩めたり絞めたりして覚えようとしていなかったら、いまだに増し締めするつもりでネジを切ったりしているに違いない。当時のわたしは、六角レンチなんてものも初めて手にしたようなある意味で危険な人間だったから、整備という名の破壊活動もいま思えば良い経験になったと思う。

3年ほど乗ってなかったけれど、こうものめり込んでしまうということは、やっぱり自分には必要だったのかも。



ダートジャンプ
2001年7月14日(土曜日) はれ

急にフルサスの MTBが欲しくなってきて、買っちゃいました。リジッド、前サスのみと乗り継いで、3年ほどのブランクがあって、これで3台目。久しぶりに乗ったが、昔から好きだったので、やっぱり楽しい。初めてフルサスに乗ったときは柔らかくてちょっと気持ちが悪かったけれど、慣れれば街乗りでもオフロードでも楽だ。多少の凹凸なんかサスに任せて意識しなくても良いというのはわたしのような横着者向きかも。階段もサス任せでガンガン下りられる、というのはちょっと大袈裟だけど、まあそんな感じ。

フルサスでダートジャンプやると気持ちいいんだろう? という疑問から、うみかぜ公園(横須賀)にあるミニ練習コースへ行ってみた。人は少なく、お子さまがたまに来る程度。そんなわけで、下手っぴでも気兼ねなくやれる。サスがあると、ちょっと飛びにくい。取り敢えず慣れるためにゆっくり行くと、前輪が地面から離れたときに、登頂中に沈んでいたリアサスが伸びて前を押し下げようとしている感じがする。着地は少々荒っぽくても大丈夫なのは良いが、飛ぶには突っ込みが速くないとダメみたい。

久々にやると、やっぱり恐いのだが、慣れてきて調子に乗ったときが危ない。飛ぶときに前輪を持ち上げすぎてしまって、ウイリー気味のまま落下。角度が悪かったのか、そのまま後ろにすっころんで背中で着地してしまった。おかげで背中にでっかい擦り傷・・・痛かったです。アクロバティックなことをやってると、ぜったいに失敗しない、ということはありえないので、打撲や擦り傷は覚悟してるけどねえ。



曲の数
2001年7月11日(水曜日) はれ

夕暮れより少し後の空が綺麗だった。

短くて簡単なのに、それでいて心に残る曲を聞いたとき、こんなことを考えたことがある。

一曲に使用できる音程の数は有限であり、一曲の長さも実質的には有限である以上、作曲できる曲の数も有限だ。だから、それがいつかは分からないけれど、もう考え得るすべての曲が作り尽くされたときが来るはずだ。たとえ新たな曲を作ったとしても、過去に誰かが同じ曲を作っていたために、偶然でありながら盗作呼ばわりされてしまう。既得権益を持つ古参の作曲家は良いが、多くの可能性が既に誰かの曲になってしまっている状態で生まれてくる若い作曲家は、とても不利な立場からの出発なのだと。

本当のところはどうなんだろう? ふと思い出して、曲数の数学的な上限を計算してみた。といっても、まともに計算すると答えはまず出てこないので、条件を極端に絞り込んだ。使ってもよい音は1オクターブ分だけで、音階にない音は使用不可。例えば、ハ長調なら「ド」から次の「ド」までの計8音だけ使い、ピアノで言えば黒い鍵は使わない。これで、まったく同じ長さの音が64個だけ連続した、休符のない曲を作ったとすると、何通りの曲が作れるかという計算だ。その答えは 6.28×1057 曲。これだけで既に爆発。

そのほとんどは全く曲にならないだろうが、数の上ではこれだけある。当然、現実の音楽にはもっと多くの音が使われているし、音の長さも一様でなければ、様々な長さの休符も出てくるから、もうそんなものの組み合わせを計算することは不可能だし、したって意味はない。論理的な組み合わせから適切なものを選んで曲を作る作曲家はいないはずだから・・・いたとすれば、それはそれでかなり凄いことだが。無から何かを作ることよりも、膨大な数の中から選ぶ方が人間の精神活動にとっては困難な仕事だ。



干したあとの香り
2001年7月10日(火曜日) はれ

梅雨なんてどこ吹く風(降る雨か?)という感じで天気がいい。今日も快晴だ。
そんな天気のいい日に洗濯物や布団を干しておくと、からからに乾いたあとには何故か独特な香りが染みつく。お天道様の香りとでも言うのか、呼び名があるのかどうかすらよく分からないけれど、干したあとの香りってあるでしょ。あの香りはいったいどういう原理で発生しているのだろう・・・晴天の夜はいつも、干した布団にかすかな残り香を認めて疑問を抱きながら寝てしまい、そんなことはすっかり忘れた状態で次の朝がくる。

フジテレビで救命病棟24時の新作を放送しているので、見ていたり・・・非ミーハー系のドラマを第一話から見るなんてことは人生で初めてかも知れない。国産の「なんちゃってER」というところだろうか、影響を受けているのは明らかだが、そこはやっぱりフジテレビだ。ERになることはあり得ないので、そういう期待はしていない。舞台は港北医大救命救急センターということになっているけれど、確かにロケは横浜市都筑区の港北ニュータウンでしているようだ。中はセットだろうが、外観は最近あの辺にできた某病院だと思う。

港北ニュータウンというと「いかにも」って感じのニュータウン的な街作りをしている感じで、ちょっと近未来都市のような雰囲気もあるからドラマのロケなんかでも使いやすいのだろう。緑も多くて見た目はいい感じなのだが、あそこに家が欲しいとは思わない。どこのニュータウンにも多かれ少なかれある意図的で人工的な環境の良さの、そこはかとないぎこちなさが好きじゃないからだ。適度な無計画性が熟させた適度にごちゃごちゃとした街並みに、十把一絡げに何でもあったりなかったりする中途半端な場所の方が好きなのだな。



強姦事件とか
2001年7月9日(月曜日) はれ

日付が飛んでしまい申し訳ない。駄文を書いているゆとりがなくて・・・

沖縄の強姦事件について、逮捕状があって被疑者の居場所も分かっているのに、それでも色々な障害があって逮捕までにダラつくようでは、主権の侵害に近いものがあると思う。こういう事案では、政府はともかく、世論としての日本人はもっと右翼的になっても良いのではなかろうか。地位協定云々の事務的な議論に終始しつつあるきらいがあるけれど、その前提には、毛唐が我が国土で我が国の法規を犯しておきながら贅沢をぬかすとは僭越にも程がある、という強気な国粋主義的裏打ちが欲しいもの。事実を率直に言えば、そういうことなんだから。

軍人に特権的な扱いがあることは良いと思うし、そうした特権を、日本などの駐留先に持っていくことも構わない。基地の内外で軍人が起こした面倒事を、独自の方法で処理することも問題はなかろう。けれども、被害者のある犯罪において、その被害者が軍とは何ら関係のない日本人とあれば、話は全く別だ。そうした犯罪が日本の国土で起きたときには、被疑者は日本の法規に従って裁かれなければならないことは言わずもがな、その手続きにややこしい外交問題まで関わってくるようでは、日本人として納得することはできない。

マスコミの言ってることなのでどこまで本当かどうかは分からないけれど、米国には、日本の司法では公平な裁きをできるかどうか怪しいから任せきれない、という考え方もあるらしい。確かに、公平そのものだと言い難いことには同意するが、それを米国に言われると痛いものがある。



卵の殻
2001年7月6日(金曜日) はれ/くもり

味付けゆで卵の実験をご覧になって、卵殻の電子顕微鏡写真を撮ったという方からメールをいただいた。うーん、すごいねえ。



続・迷惑メール
2001年7月4日(水曜日) はれ

家に帰ってテレビをつけたら、NHK のクロースアップ現代が出会い系サイトを取り上げていて、偶然にも迷惑メール発送屋を取材していた。昨日書いたような、電話番号や姓名を総当たりにしてメールを送りつけるソフトを使っているところも写っていた。やっぱり誰でも思いつくことだわなー、ってところだけど。刑事罰付きで法規制できないものだろうか、こういう輩は。

携帯電話に広告が送られてくるのも迷惑きわまりないが、当サイトのお客様窓口として公開している Webmaster 宛にも相当な数の迷惑メールが来る。Webなどでは公表していないアドレスには来ないので、ロボットか何かで拾っているのだろう。昔は、どこそこの口座に千円振り込んだら金持ちになれるとかの勧誘が目立ったが、最近はエロサイトの宣伝が多い。中には、肉棒に飢えた淫女が一人称で語っている感じの文章で誘ってくるやつもあるが・・・本当は運営者(男)が書いたのだろうと思うと、気色が悪い。

色んな意味で最も知性に欠けるで賞を差し上げたいのは、毛唐が書いた宣伝だ。なぜか再生トナーの宣伝が多いのだけれど、ときどき「永久ケーブルテレビデコーダの回路図売ります」といった、一時的に流行したがとっくに廃れたはずのネタも来る。中には、いったい何を宣伝したいのかすら分からないやつがあるから理解に苦しむばかり。そういえば、直訳した感じの日本語で書いてある「千円振り込めば金持ちになれる」系のメールも、原文は英語だろうな。



迷惑メール
2001年7月3日(火曜日) はれ

猿の惑星は良いから、猫の惑星ってないかな?
でもやる気のなさそうな惑星だ...What's Michael ってマンガにあった気がするけれど。

最近、巷では携帯電話のメールサービスを利用した広告メールが問題になっているが、マスコミで大きく取り上げられるようになってからも自分のところには一通も来ていなかった。携帯電話事業者に忠告されるまでもなく電話番号のメールアドレスは昔から使っておらず、推測しにくい文字列に変えてあったことが防止に繋がったのだと思う。それでも先日、出会いサイトだか何だかの鬱陶しい広告メールが送られてきた。携帯電話のメールアドレスはごく親しい人にしか教えていないので、どうやって見つけだしたのか不思議で仕方がない。

メールアドレスの一覧表などがなくても、少し知恵があれば、実在するメールアドレスの八割ぐらいは推測できるかも知れない。ドメイン部分は共通なので、@ の左側は日本人の代表的な姓名をローマ字表記にして総当たりすれば大半は届くはずだ。ヒットした名前の後ろに数字を付けるなどした亜種も確率は高そうである。よく使われる英単語でも半分ぐらいは届きそうだし、アニメなどの登場人物名でも大部分は届くに違いない。メールアドレスの命名法に一定の共通点がある以上、それが逆説的に応用されることは防ぎようがない。

それならば天の邪鬼になるしかないと、ある人はメールアドレスをランダムな文字列に変えたそうだ。ところが、それでも迷惑メールが届いたことがあるという。そうなってくると一概に送り主だけが悪いとも言えなくなってくる。メールサーバにセキュリティホールがあって、メールアドレスが不明でもメールを送りつけられる「裏口」が存在するとも推測できるし、そんなものはなかったとしても、たとえば事業者内部の人間が秘密裏に名簿を流していたりすれば、ランダム文字列の防護を突破することなどいとも容易いことだ。

もちろんそれはあくまで仮定だが、一般論として、重大なセキュリティハザードを引き起こす最も厄介な要因は内部関係者のモラルハザードや不注意にほかならない。極論すれば、人間なんて歩くセキュリティホールだ。コンピュータなどのセキュリティをいくら強化したところで、あるいはいくらユーザに防護策を呼びかけたところで、内部の人間が腐っていればそんな努力は無意味同然である。携帯電話を使う以上、サービスを提供する事業者は信用せざるを得ないが、NTTには名簿売り「実績」があったりするわけだ。

まさかとは思うが、わたしにはその関係会社を100%信用するつもりはない。



座布団を洗う
2001年7月2日(月曜日) はれ

昨日、これからやりますなんて書いたらそのまま朝までやってしまった。
モノが上がったのは良いが、流石に一睡もしていないと辛いな・・。

かれこれ5年ほど、わたしのケツを毎日支えてきた座布団が使用に耐えないほど薄汚れてきたので、洗濯機で洗ってみることにした。座布団が洗濯機に耐えるのかどうかは分からないが、この際どうなろうが関係ない。お茶をこぼした、煙草の灰が落ちた、といった突発事故が適当な応急処置で済まされ、そのまま忘れ去れれるということが幾度と無く繰り返されてきた代物である。何かの間違いで婿入り道具に紛れ込みでもしたら、洗濯の可能性は検討すらされず、バイオハザードマーク付の容器に入れられて廃棄されたあと、離婚届を突き付けられるに違いない。ダメなら捨てれば良いことなのだ。

洗濯機に問題の座布団と洗剤を放り込み、洗い終えてから一日天日干しにしたら、やはりというか中の綿が片寄ってしまっていた。やっぱりダメか・・・捨てよう、と思ったが、取り敢えずダメ元でぐねぐねといじっているうちに、それなりに使える状態に戻ってきたので、やっぱり使い続けることになった。これでまた、さらに5年は使えるだろう。何でもない薄汚い座布団なのだが、長いこと使っていると愛着が沸いてくるんだな。

洗濯機が動き出してから数分後、中を見たら水が泥色に混濁していたが見なかったことにする。



暑いね
2001年7月1日(日曜日) はれ

ぼやっとしているうちに、今年も半分終ってしまった...

ここのところ夏日が続いていて今日も暑かったが、New Zealand の人と喋ってたら「非常に寒くて、これから冬休みです」と仰っていた。地球が傾いている以上は当たり前のことなのだが、頭では分かっていても冷房でやっと快適に保たれている部屋でそう言われるとやっぱり不思議な感じだ。多事毒論も本気でネタがないときは(今日みたいに)季節の話題で御茶を濁したりするが、よく考えたら南半球からお読みの方もいる。地理的な位置が必ずしも明確でないネットの世界にあっては、話は季節の挨拶で切り出すといった日本的常識もちょっと怪しい。

早く作れと、一月前から散々煽られてるソフトがまだ完成から程遠いところにあったり。久々にRISCのアセンブラをいじると頭が回らんのだ。ノリみたいなものがないと書けないのは事実なのだが、言い訳ばかりですでに怠惰症と診断されつつあるので、これからやります。



突撃実験室