MOドライブの掃除
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MOドライブ、それは日本で最も多用されているリムーバブルデバイスであり、パソコン系ユーザや、MAC系ユーザなどに留まらず、一部高級(値段が、だよ、爆)仕様のコンピュータにおいてさえ利用される代物である。
ただ、このMOドライブは日本国内で多用されているだけであり、諸外国では圧倒的にZipドライブが多いということ、また妙なトラブルに付きまとわれる傾向があるのをはっきり言っておきたい。
いや、MOドライブが技術的に粗雑という訳では無い、確かに初期モデルでハズレを引いてしまう問題などはあったが、開き直って言えば最近のパソコン業界の悪い癖だし、今更なのである。
あくまで風のうわさ程度だが昔、PCIバスSCSIとMOドライブの組み合わせが最悪なほどトラブルを誇っていたのは、MOドライブのキャッシュ制御に問題があって、SCSIバスを占有する事があったそうだ、とか。
これは逆にZipドライブにでも言えることで、元々Zipに適合しているようないない様な(デフォルトでGo!じゃない)SCSIボードなどが特にNECのPC-98系世界には多くあり、MOと常に比べられて、異端児扱いされている傾向がある。これもZipが悪いわけでは無い。ま、客観的に見れば、何かにつけてMOよりZipがかなり「ガサツ」なのは事実なのであるが。(汗)
Zip接続時、PC-98シリーズの起動と停止が遅くなり、固定ディスクメニューが出る直前にZipで動作音が鳴るから、Zipが悪さをしているという説を某所で見たが、実は、ASPIで制御されるのが前提のZipをPC-98のSCSIのBIOSで見に行かせるから、おかしな話になるというのが、私の検証結果だったりします。(汗)
ID検索からZipをはずす事により、何も無かったかの如くスムーズに動きますよ。えーと、ボードはIOデータの「SC-98III」、SMIT対応の奴です。
もちろん、制御はASPIで行うので、BIOSで認知されてなくても大丈夫っと。(Windows9?も同様)
さて、そんなセッティングの話をしたいんじゃない、MOにはもう一つ優れた弱点(爆)があるのをご存知だろうか。特に初期の230M容量のMOドライブだが、実は世間では最近エラーが多発しているのでは無いだろうか。
大体症状は「リードエラーが発生するようになる」、「ライトエラーが発生する様になる」であり、デバイスとしては認知されているのがパターンじゃなかろうか。
実は、この問題は結構「好きもの」には格好の題材となっている様で「斎藤サイト」(http://www.zoomin.co.jp/saito)や、「今日の必ずトクする一言」(http://www.tomoya.com/)などでも紹介されている。
私も昔、某O社のMOドライブでこれが多発して、ちょっとした小話にまで盛り上がったのを聞いた記憶があり、また今回、お金持ち(としか思えない)な人から、一万五千円も修理に出すなら、新品を買うというということで「ゴミ」扱いでLogitec社のLMO-400Sを頂いてきた。症状は上に書いた通り。これが頻発していて、稀に正常に動く程度だ。
しかし、症状と修理の金額を聞いておいらはピンときた。「例のあれちゃうか」と。で、早速ばらしてみた。右の写真がそれである。
少しだけ解説しておく。今回分解したのは所謂「外付け型SCSI」のMOドライブである。筐体の「ガワ」をはずすと、中に外部からのSCSIケーブルや電源をコントロールしているとおぼしき、コンデンサ付きの恐らく基盤の部分と、MOドライブ本体が見えると思う。そのMOドライブの、ドライブ部と基盤部をはずしたのがこの写真である。

更に、しつこくドライブ部を分解しづづけるのは、先達の言う通り。で、記念撮影。アームをコントロールするコイルと、MOドライブ挿入時にMOのシャッターを開ける機構の所ですね。
右に見えているのがドライブの中枢部。この写真ではちょうど視界外だが、こちらに恐怖の「レーザー発信機」もある。あんまりコンデンサが関わる電気系の部品を触るのは危険だから、そういう所は不用意に触らないこと。うわさだけど、下半身不髄になってしまわれた人もいるとかいないとか。(汗)
写真にはレンズが2つしか映っていないが、3つのレンズがあるので、これを綿棒で「フキフキ」すると吉だそうだ。厳密には、こういう時に使う薬品は「エチルアルコール」と相場が決まっているし、妙な薬品を使うと光学系のレンズを傷める(侵食する)ので、そういう「基本」はちゃんと押えること。とか言いつつおいらは謎のフィリピンで購入した薬品を使ってのけたが。(爆)
「ISOPROPYL ALCOHOL」。ジョンソンがフィリピンで販売している、外傷用消毒液。U.S.P.スタンダードとか書いてあり、「我が国の基準が世界の基準」、アメリカを理解させる一品。

さて、掃除後組み立てに入る。(掃除の詳細は、先達のページを確認のこと。同じことを幾度も書いても仕方が無い・・・)
ここで、気をつけて欲しいことがある。ピンボケな写真で申し訳ないが、ドライブを組み立てて挿入口の方向から撮影したショットである。左ッ側に黒い「チョボ」が複数出ているのがご覧頂けるだろうか。これはMOメディアを固定する為のものらしい。正式な名前は富士通のホームページにでも行けば載っているかも知れないが、おいらに調べる気力は無い。(爆)
実は、分解時こいつらが「がちゃ」っと音をたてたのだが、ちゃんと注意を払っておくべきだった。メディア挿入時、この「チョボ」は出っ張っているのだが、分解時おいらの作業が悪いのか、分解した結果なのか、メディアが挿入されていないにも関わらず、「チョボ」様が出撃されるのだ。(汗)
この状態で気づかずに組み立てると、MOが挿入されている扱いになるので、MOを挿入しようとすると楽しい目に遭う。(T^T)

これに対してのおいらの対策は、無理やり押し込める・・・じゃなく、組み立て時に予めメディアを挿入した状態で組み立てる手段をとった。で、電源を入れた段階で清く正しくイジェクトボタンを押すと、あら不思議、右の写真の様にメディアが出てこられるのです。(汗)
後、このメーカー特有(販売メーカーじゃなくて、OEM元の富士通の事ね)なのかも知れないが、挿入口はプラスチックカバーで覆われているが、これを取りつける際も「えいやー」じゃなく、ちゃんと考えて取りつけること。メディア入れた状態で蓋をしてはいけません。(^^;

出来あがり予想図。といっても、単に掃除ですから外見は何にも変わりません。この状態でMOドライブをいぢめてみるのですが、全然トラブルは発生しません。まるっきり儲けものですね。
なお、掃除が足らないとエラーが出る可能性もあるので、一度で諦めないこと。初めての経験なので、私は結局2度ばらしました。(汗)
なお、このホーム頁の画像は、この機械の中にあるメディアから使用しています。(変な表現?!)もちろん、問題のない証です。
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