[H8-ML(5759)] リレーをOFFする時の過渡電圧について
From: "dimension" <dimension4500c@xxxxxxxxxxx>
Date: 2005年11月19日(土)12時17分57秒
こんにちは

H8マイコン、Vxxマイコン等を使用したシステム上の1基板中で、
あるマイコン基板中のリレーオンオフ回路の動作について考えています。

リレーが励磁された状態からOFF状態になるとき、過渡現象として、リレーの
コイル両端に高い電圧が励起されます。これを押さえるため、ダイオードを
リレーに並列に抱かせ、5V電源ラインへの過渡電圧の流れ込みを防止しています。
(公知手段ですが。)

実験測定の結果、リレーが励磁からOFFされる瞬間には、マイコンへも供給
される5V電源ラインへの電圧変化はオシロスコープでは観測されないこと
を確認し、システム誤動作の心配が無いのがわかりました。
しかし、なぜこうなるのかの理由が良くわかりません。

とりあえず、PSpiceでシミュレーションしていみました。

1.昇圧電圧吸収用ダイオード無しのリレーON->OFF回路
http://homebrew2004.hp.infoseek.co.jp/RL-Transient-Nodiode-Circuit.png

2.同回路でのスイッチオフ瞬間の過渡電圧シミュレーション結果
http://homebrew2004.hp.infoseek.co.jp/RL-Transient-No-Diode.png

 ・・・1KV以上の電圧が瞬間的に出ていますが、5V電源ラインの電圧変動は
    幸いありません。

3.昇圧電圧吸収用ダイオードを使ったリレーON->OFF回路
http://homebrew2004.hp.infoseek.co.jp/RL-Transient-Response-1-Circuit.png

4.同回路でのスイッチオフ瞬間の過渡電圧シミュレーション結果
http://homebrew2004.hp.infoseek.co.jp/RL-OFF-Transient-Responce.png

 ・・・約60uS時間だけ5V電源に対し、電圧上昇は+0.75V程度に抑えられ、
    なおかつ、5V電源ラインの電圧変動もありません。

さて、この過渡解析の方法を知りたく思います。

ここで過渡現象の解説資料として

LCR回路の過渡現象 I
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/~phlabex/LabExercise/LCR/frame/lcr1nf.htm

を参照させて戴きました。

ここの図1にLR回路があります。ここの回路方程式は上記1.3.のスイッチが
無いため、スイッチオフ瞬間を表現できません。

上記1.3.はスイッチがOFFされた瞬間に閉回路で無くなってしまうので、
図1の式(1)や式(2)が成り立たないのは当然なのですが、
さてはて、上記2.4.で見られるような過渡電圧を回路方程式で
表現するとしたら、どのように考えれば良いでしょう。
またダイオードの電流または電圧を式で表現するにはどうしら良いのか
皆目見当もつかないありさまです。

参考情報、アドバイス等戴ければ幸います。

(なおこの件は趣味と興味で、仕事ではないです。)

dimension






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