こんにちは。Takahashiです。 ハードウエアのインタフェースには浮動小数点はありませんね。 H8でもA/D、D/Aは8bitや10bitです。 10ビットあれば1ビットは1/1024ですから、フルスケールの0.1%になります。 10ビットを0℃から100℃にスケールを合わせて使えば、 0.1℃のすばらしい分解能が得られます。 10ビットの値の意味を、浮動小数点で具体的な物理単位の量に 変換するすることはできます。 近頃、ナショナルインスツルメンツのLabVIEWというソフトウエアを使いました。 このソフトウエアのA/D、D/Aのドライバは10ビットの値の意味を、 0℃から100℃のように具体的な物理量に変換するような機能も含まれています。 >電子回路やマイコンやインターネットの発達で、今の学生さんは恵まれた環境で羨ましい。 とおっしゃいますが、 これは物理量の変換のしくみ理解するチャンスを失うのではと考えると、 親切なのか、余計なのか、迷うところです。 |^L^| |@L@| Isao Takahashi isaotaka@xxxxxxxxxxxxxxxx ----- Original Message ----- From: "dimension" <dimension4500c@xxxxxxxxxxx> To: <h8@xxxxxxx> Sent: Saturday, January 28, 2006 6:02 PM Subject: [H8-ML(5796)] Re:C言語の基本でしょうが > こんばんは。 dimensionです。 > > 思い出したので書いときます。 > 澤口さんが言われているDSP処理についての応用例で、アマチュア無線機の > AM/SSB/FM変調・復調、ノイズ抑圧等に、32BIT浮動小数点DSPが使われてい > るのを思い出しました。現代的制御理論の応用例ですが、そういえば > ノイズキャンセリング・ヘッドフォンも手元にありましたわ。 > > 無線機への応用例 > http://www.icom.co.jp/products/ham/ic-756pro3/index.html > (使用には第二級アマチュア無線技士以上の資格が必要とあります。) > > この無線機の場合は、扱うRF受信入力信号のDynamic Rangeの要求から、 > 確か24BIT以上の浮動種数点DSPやAD/DA変換が必要だったかもしれません。 > (記憶が遠いので不確かです) > もしかしたらこの系統の無線機にルネサス系のMPUも実装されてるかも。 > (詳しくは知りませんが、DSPはルネでは無いと思う。) > > この無線機のNR機能(ノイズ抑圧機能)については、適応アルゴリズムの > LMSアルゴリズムが使われてるそうです。 > これから先になると、勉強しないとだめですが、・・・orz > > 電子回路やマイコンやインターネットの発達で、今の学生さんは恵まれた環境で羨ましい。 > > 参考資料: > ・適応フィルタによる信号の雑音除去 > http://www.ishikawa-nct.ac.jp/lab/E/www/kanaya.pdf > ・LMS アルゴリズムを使用する適応フィルタの例題 > http://www.cybernet.co.jp/matlab/support/helpdesk/r13/toolbox/filterdesign/adaptiv9.shtml > > >> -----元のメッセージ----- >> 差出人: "Sawaguchi Yuji" <issho@xxxxxxxxxxxxxxxxx> >> 受取人: "h8@xxxxxxx" <h8@xxxxxxx> >> 日付: 06/01/28 14:57 >> 件名: [H8-ML(5791)] Re:C言語の基本でしょうが >> >> 澤口@一升金です。 >> >> dimensionさんの<20060128124241.dimension4500c@xxxxxxxxxxx>から >> >long doubleの出来るMPUに興味があります。 >> long double に限らず、ハードウェア演算で浮動小数点計算をサポート >> している"MPU"というのは存在しないんじゃないでしょうか。 >> 普通はソフトウェアライブラリで実現するか、FPU用の命令を生成するか >> です。 >> 技術計算用のソースライブラリを使えばメモリの許す限り何桁の精度で >> も大丈夫ですが、計算時間はそれなりにかかります。 >> ↓ >> http://www5.airnet.ne.jp/tomy/cpro/mpa.htm >> >> 実制御ではそもそも入出力値はA/DコンバータやD/Aコンバータを使って >> いますからたかだか16bit値ですので、計算途中でオーバーフローやアン >> ダーフローを起こさないように計算順序や係数を調節して全て整数計算 >> するのがいいでしょう。 >> >> PID制御はもともと制御精度や高速応答性を求められない場合に使う方式 >> ですので、演算精度を上げてもさして応答性にメリットは出なくなります。 >> 制御特性を改善するなら、Z変換などでディジタルフィルタを構成してや >> る方向が現代制御の主流ですね。 >> >> > > >