多事毒論(2004年2月分)


かまほられたー
2004年2月29日(日曜日) くもり

しばらく更新が止まってしまって,ごめんなさい。ちゃんと生きてるんだけれど,ここのところすごいスランプに陥っていたというか,多事毒論はおろか,仕事で書く事務的なメールの文章すら思ったように書けないぐらいだったので,ちょっとお休みをいただいておりました。で,そろそろ治ってきた感じがするので再開してもいいかなと思っていたら・・・今日,車で帰宅途中に激しく追突されてしまい,これが再開後一発目のネタに。ああもう,やれやれですわ,ほんとに・・・。

状況は,わたしが赤信号で停止していたところに,脇見運転のウィンダムが後ろからノーブレーキで突っ込んできたというもの。何となくバックミラーを見たら,明らかに速すぎる速度で近づいてくる車が目に入り,うわ〜,こりゃやられる〜と思ったときにはもうどうすることもできず,ガチャンと食らってしまったわけである。現場は片側二車線の道路で,わたしは右側の車線に,隣の左側の車線にはトラックが,どちらも単独で止まっていた。やはり右側の車線を走ってきたウィンダムは直前に気が付いたらしく,どうにか避けるつもりだったのか(無論,避けられるわけはないが)少し左へ寄り,わたしの車の左後方に衝突し,さらに隣にいたトラックの運転席側ドアを擦ってから,ようやく止まった。

左後方から追突された結果,わたしの車は対向車線に押し出されたのだが,通行車両はなかったので,多重事故にならなかったのが幸いであった。身体はとりあえず無事であるように思われたので,マジギレで降りていき,多少怒鳴ってやってから警察に通報する。ウィンダムを運転していたのは,具体的には書かないことにするが,まあ「それなり」の若いヤツと,助手席にそれなりの女。大丈夫ですか,なんて言ってるのだが,どちらかといえば「あーあ,やっちゃった」という雰囲気で,申し訳なさなど微塵も感じられないのが気に入らない。事故処理が終われば一言も言わずに帰るし,そのあとにかかってきた電話は,「ほんとに痛いんですか。人身事故だと免許がなくなるから困るんだけど」という内容。知るかそんなこと。

実際に,背中が痛むので人身事故である。動けないほどではないのだが,やられたとき,シートに背中を打ち付けたのだと思う。ダメージが激しいのは車の方で,警察の調書では「後部大破」である。ぱっと見たところの判断であるが,廃車かも知れない。当てられたところはかなりめり込んでるし,トランクハッチは浮き上がり,リアのドアまで歪んでいる。左のリアタイヤが回らないと思ったら何かが折れちゃってるようで,タイヤはぐらぐら。当然ながら自走は不能なので,知り合いに頼んでローダを呼んでもらい,保管場所まで運んでもらった。わざわざ現場まで来てもらって,帰りの足まで提供してくれた方々,ほんとにありがとうございました。

しかしまあ,誠意のないヤツと事故ってしまったもんだ。見舞いでなく,文句の電話がかかってくるぐらいだしなあ。事故る相手は選べるものでもないけれど。



ちくわぶの食べ方
2004年2月14日(土曜日) はれ

関東特有のおでんネタに「ちくわぶ」というものがあることを知って初めて食べてみたところ,「こりゃウドンのカタマリか!」と思ったことは以前に述べた。言い換えれば,それは食えたものではなかったということであるが,食後,薄口のダシで煮込むという調理方法に問題があったのだと思うに至り,ちくわぶのより美味しい食べ方を検討することにした。考えてみれば,ちくわぶは要するに極太のうどんなのだから,薄口のダシで少し煮込んだぐらいで,芯まで味が付くはずなどなかった。うどんをそのまま食べても不味いのと同じことで,ちくわぶを美味しく食べるには,そもそもの前提として,かなりしっかりと味を付けなければならないのだ。

そこで「ちくわぶの四川風煮込み」なるものを思いつき,試作したところわりと美味しかったので紹介したい。用意する材料は,ちくわぶ1本と豚挽肉100グラムのほか,豆板醤,醤油,ナツメグ,コショウ,酒,片栗粉を各少々。まずはじめに,豚挽肉に醤油,ナツメグ,コショウ,酒で下味を付けてよくこね,それを,一口大に切ったちくわぶの穴に詰め込む。使い切らなかった豚挽肉は,スープを作るために使う。水200ml程度と下味を付けた豚挽肉を鍋に入れて,灰汁を取りながらよく煮込み,ダシが取れたら挽肉は捨てる。野菜なども一緒に煮込めばより本格的だが,肉だけでも構わない。次に,醤油でダシの味を調え,挽肉を詰めたちくわぶをしっかりと煮込む。そこそこ味が付いたところで,お好みの辛さになるよう豆板醤を加え,最後に片栗粉で少しとろみを付ければ「ちくわぶの四川風煮込み」のできあがりだ。

穴の中に挽肉を入れようと思ったのは,ちくわぶ自体にほとんど味がないからで,これは正解だった。何も入れなかった,ワンタンの皮だけを煮込んだようなものになってしまっただろうが,少しでも何かが入っていると,印象が変わるのである。ちくわぶに,挽肉と豆板醤,というのは妙な取り合わせだけれど,どうでしょ。



突撃実験室