[H8-ML(4905)] Re: C言語かアセンブラか?
From: T_Narita <CQA01214@xxxxxxxxx>
Date: 2004年07月20日(火)13時41分00秒
Isseiさんこんにちは。
成田@千葉と申します。

IsseiさんのJOB内容を把握していないので、
的を外しているかもしれませんが・・・。

ここは、私の開発観を思いつくまま、つらつらと書かせて
頂くので、「こんな考えのヤツがいるンだ・・・」と
思って頂ければ幸いです。

一昔前ならともかく、最近のCPUは高速&大容量になってきており、
Cでは追いつかない内容のアプリケーションは希になりつつあるのでは
ないでしょうか。

例えるならば、PC-9801N の時代なら、フルアセンブラで組む意味も
あったかも知れません。
しかし、CPU が 3GHz をむかえる今日、OS を含めフルアセンブラで組もうなど
まず誰も考えないでしょう。

私はクライアントとしての立場が多いので、その観点から発言させて
頂くなら、「C言語でやれないこともないが、それはそれで問題が・・・」
などと発言する外注は、その時点で排除対象とすべきと考えます。

なぜCで出来ないかとの根拠が示されてなく、「クライアントは
何も精査出来ないだろう」的な意図を感じずにはいられません。

「この処理は、○○μsec以内に収めなくてはならないのだが、Cのはき出す
コードでは××byteになってしまうので、アセンブラが必要である」
という説明なら十分納得致します。

ホビーユースならともかく、商売でやってる以上、開発コストは無視できません。
一般的に言って、アセンブラとCとでは、ステップ単価に大きな差があります。
多少のコードの冗長性はあったとしても、それが製品に与えるインパクトが
どの程度なのか、十分に精査する必要があります。
また、スマートなコードが出来上がったとしても、それがエンドユーザに
どれほどのアドバンテージを与えるのでしょうか?
我々は、ソフトハウスの自己満足の為に発注をしている訳ではありません。

もし、CPUのパワーが足りなくなるのであれば、CPUのグレードを
上げれば良いのです。これによりコストアップが発生したとしても、
ソフト開発費と比較し、イコールならばCを選択すべきでしょう。

HWのコストアップの方が上であった場合でも、ソフトのフレキシビリティと
比較し、十分精査する必要があります。

エンドユーザーからは、内部的にどんなにスッキリ仕上がっていても
機能が同じならば、決して良い評価はしてくれません。

例えば、PC上のソフトを作る事を考えた場合、Windows等を無視し、自社でOSまで
開発するのでしょうか?
それが本当にスピードや、ユーザーインターフェースに優れていたとしても、
まず評価されないでしょう。

我々クライアントが求めるのは、素早い開発と、コストダウンです。
今後、製品の開発サイクルはますます短くなって行くことでしょう。

世間に出回っているツールやRTOSを買ってでも、
それらを駆使し、最小の開発コストと納期で
製品をまとめるというのが、我々クライアント側が
ソフトハウスに求めるスキルです。


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