今野さん、こんにちは。 > 横山直隆さんの「制御実習入門」というのに載っていたので、その通りに > つないでモーターを回していたのですが、2度CPUボードを焼いてしまいました。 私も以前秋月3048F(or3069F)と東芝TA7257で数W〜10数WのDCブラシ モータのPWM制御を行ったことがありますが、特にCPUボードを焼いた経験 はありません。 このモータドライバはHブリッジの単純な正転/逆転用のドライバ(スイッチ) ですので、数10khzといった高い周波数でのPWMにはあまり向いていません。 また、トランジスタで構成されているので損失が大きく、電流にもよりますが 約1〜1.5V程度のエミッタ損失があるため、5VのDC電源で使うとちょうど3V 程度の電圧をモータに印加できます。 モータ用電源に3Vをどうやって用意するかというテーマがこのところ話題に なっていますが、無理にDC3V電源を3端子などで用意するより、少し大きめ の5VのAC/DCアダプタからモータドライバを介して駆動する方法も簡単かと 思います。 なお、経験から数W〜10数W程度のマブチモータでは、もともと電池駆動で 使う場合が多いことから、必ずしも定格電圧を超えたからと言って問題に なることはなく、寧ろ注意しなければならないのは電流値です。 (高価なサーボモータドライバでは、減磁を避けるために最大電流を制限して います) 定格3VのDCモータを、2倍の電圧でもPWMで等価的な電圧を1/2として使え ば使えないわけではありません。(但し、ポジスタなどで過電流保護は必要です) > 図のOUT1、2というのは、モータドライバICのTA7257Pの出力ピンで、 > 直接電源側に返すようになっています。 図がうまく表示されないので良くわからないのですが、「TA7257Pの出力ピン」 はDCモータの+/-につなぎます。Hブリッジになっていますからスイッチングを行 う4ケのトランジスタには回生用のダイオードが入っています。 但し、TA7257の動作モードは4ケのトランジスタを全てOFFする「ハイインピーダ ンス」モードと、下流側2ケのトランジスタをONする「ブレーキ」モードがありま す。 後者の使い方では、モータの両端を短絡したことになるため、起電力は電源に 戻らず、モータ内で消費されより強いブレーキ力を発生します。 なお、東芝は大きな回生(ブレーキ)電流を流す場合には、ドライバ内の回生 ダイオードと並列に整流用のダイオードを外付けすることを推奨しています。 >macさんのおっしゃる、コンデンサにまとめておいて電源側に返す、というの > は上の回路の途中にコンデンサを挟むと考えればよいのでしょうか? CPU基板を壊す原因は、例えばCPUボードからでている5V電源をモータ電源 として使ったり、モータドライバの電源端子に必要な電解コンデンサを取り付け ない、または、その容量が小さかったりしているのではないでしょうか? 前者の場合、CPU電源が入っていなくてもモータが回されると電圧が発生し、 CPU基板の3端子レギュレータの出力側に電圧が加わる形となり3端子が 壊れることがあります。3端子はこのような壊れ方をすると、次に電源を入れ ると異常な発熱をすることが多く、電源電圧がレギュレーションされずにそのま まCPUチップに印加され、チップが昇天することが多いので注意が必要です。 説明になったような、ならないような・・・・・(心配だなー) 鈴木(正)