[H8-ML(5183)] Re:信号線or電力線―どちらを短くすべきか?
From: "masanobu_suzuki" <signas@xxxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2004年12月11日(土)20時37分33秒
今野さん、その後いかがでしょう?

フォトカプラの後段にシュミットトリガのバッファをお勧め
した理由ですが、一般に出力がオープンコレクタ型のフォ
トカプラは、数kΩ〜10kΩ程度の抵抗でプルアップして使う
のが普通です。
今野さんの回路もそうなっていたと思いますし、更に、フォト
カプラ(プルアップ抵抗)〜ドライバまでの間が配線で1,2m
位あったと思います。

この場合、フォトカプラの出力がON→OFFするとき、信号は
Low→Highへ立ち上がる訳ですが、この立ち上がりが配線
に寄生する容量(ストレーキャパシティーと呼びます)などの
影響で、ちょうどコンデンサを充電するようにダラダラと上昇
していくことになります。
この影響は、配線が長くなるほど、また、抵抗値が大きい程
顕著になってきます。

従って、このような場合、ドライバがHighレベルと認識する電
圧(閾値)がデータシートから最小3.5Vですから、信号がゆっく
り上昇していくと閾値付近でドライバの動作が不安定になります。
また、PWMのようにパルス幅が重要な場合には、信号の立ち
上がりをできるだけ急峻にしておかないと、温度や電源電圧
などでドライバの入力の閾値が変動すると、パルス幅そのもの
に誤差や遅れが生じます。

今回はフォトカプラの受け側がモータドライバのため影響は無
かったと思いますが、例えば、パルスをカウントするカウンタIC
などの入力は「信号の立ち上がりまたは立下りエッジ」でカウン
トするものがあります。(H8のカウンタもそうで設定できます)
このような入力に対しては、シュミットトリガタイプのバッファを
前段に入れてやらないとカウントしなかったりミスカウントを起
こします。

今回、TTL(LS04)をドライバの手前に入れて解決されたようで
すが、ドライバの入力の近くに4.7kΩ程度のプルアップ抵抗を
つけ、フォトカプラ側の抵抗を省略(外しても)動作したのでは
ないかと思います。と、言うか信号線が長くなる場合は、この
やり方が普通です。

その他、H8の出力を稼ぐ方法として、1つの出力ポートの数
ピンを共通に使って同時にON/OFFするような方法であれば
出力電流を大きくすることは可能です。(ソフト側も対応必要)
尚、H8の出力電流20mAと言うのは、ポート全体の合計が20mA
だったと思います。

以上








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