今野さん、その後いかがでしょう? フォトカプラの後段にシュミットトリガのバッファをお勧め した理由ですが、一般に出力がオープンコレクタ型のフォ トカプラは、数kΩ〜10kΩ程度の抵抗でプルアップして使う のが普通です。 今野さんの回路もそうなっていたと思いますし、更に、フォト カプラ(プルアップ抵抗)〜ドライバまでの間が配線で1,2m 位あったと思います。 この場合、フォトカプラの出力がON→OFFするとき、信号は Low→Highへ立ち上がる訳ですが、この立ち上がりが配線 に寄生する容量(ストレーキャパシティーと呼びます)などの 影響で、ちょうどコンデンサを充電するようにダラダラと上昇 していくことになります。 この影響は、配線が長くなるほど、また、抵抗値が大きい程 顕著になってきます。 従って、このような場合、ドライバがHighレベルと認識する電 圧(閾値)がデータシートから最小3.5Vですから、信号がゆっく り上昇していくと閾値付近でドライバの動作が不安定になります。 また、PWMのようにパルス幅が重要な場合には、信号の立ち 上がりをできるだけ急峻にしておかないと、温度や電源電圧 などでドライバの入力の閾値が変動すると、パルス幅そのもの に誤差や遅れが生じます。 今回はフォトカプラの受け側がモータドライバのため影響は無 かったと思いますが、例えば、パルスをカウントするカウンタIC などの入力は「信号の立ち上がりまたは立下りエッジ」でカウン トするものがあります。(H8のカウンタもそうで設定できます) このような入力に対しては、シュミットトリガタイプのバッファを 前段に入れてやらないとカウントしなかったりミスカウントを起 こします。 今回、TTL(LS04)をドライバの手前に入れて解決されたようで すが、ドライバの入力の近くに4.7kΩ程度のプルアップ抵抗を つけ、フォトカプラ側の抵抗を省略(外しても)動作したのでは ないかと思います。と、言うか信号線が長くなる場合は、この やり方が普通です。 その他、H8の出力を稼ぐ方法として、1つの出力ポートの数 ピンを共通に使って同時にON/OFFするような方法であれば 出力電流を大きくすることは可能です。(ソフト側も対応必要) 尚、H8の出力電流20mAと言うのは、ポート全体の合計が20mA だったと思います。 以上