多事毒論(2002年12月分)


忘年会
2002年12月29日(日曜日) はれ@大阪

26日あたりから大阪に来ていたり。25日の夜に横浜を出て、名古屋の先で車中泊。翌朝、四日市手前の23号線でトラックだらけの大渋滞にはまったりしたため、予想以上に時間がかかってしまった。結局、途中から雪のちらつく東名阪に乗って名阪国道へ抜けたものの、名古屋を過ぎてしまうと、もうイヤだと思っても名神へ逃げることができなくなってしまうのが難点だ。渋滞が予想されるときは、下手に三重方面へ行くよりも、名神と平行する感じに名古屋市内を突き抜けて岐阜方面へ行ってしまったいいのかなとか考えるのだが・・・あのあたりは通行にはあまり適さない道路が集中する区間なので、いつもルート選定に迷ってしまう。

胃は比較的丈夫な方だと思うのだが、食い過ぎと不規則を極める生活のおかげか、若干、くたばってきているようだ。たまり場となっている友人宅で毎年やる忘年会では、食いきれないほどの材料を買い込んで、夕方から翌日の明け方まで何時間も何でもアリの鍋を囲むのが通例なので、あとから負担が来るのは当然だろう。前半戦で材料の半分以上を消費したころにはお腹もいっぱいになるのだけれど、短い中休みを経てから後半戦が始まり、どういうわけかここで残りの大半も消費される。そして夜が更けて来たころ、夜食がてらうどんや餅などが入り、夜が明けてからは、熟成した出汁にご飯や卵を入れて雑炊を作り、最後の一滴まで消費されるという具合だ。おいしいし、安上がりだし、来年もまた同じだろうな。

姫路のねこ・その1
姫路のねこ・その2



クリスマスプレゼントに代えて
2002年12月25日(水曜日) はれ/薄曇り

去年の今頃の雑記にも書いたけれど、みなとみらい21の摩天楼群は、クリスマス前後にあると全フロアの照明を点けっぱなしにするというサービスをしてくれる。クリスマスプレゼントに代えて、今日はそんなみなとみらい21の写真集――




邪魔
2002年12月24日(火曜日) くもり

みなとみらい21のラブラブな情景がラジオで実況中継されるなか、配線工事やら、仕事場の机に新たな開発用のパソコンを設置する作業やらに追われてたりした。事務作業用に Windows、開発用に FreeBSD という組み合わせがわたしの常設環境なのだけれど、納入先では Linux が動いていたりするので、試験環境として Linux の動くPCも必要になってくる。FreeBSD で動いても、Linux におけるテストも必要だからだ。さらに通信関係をやっていると、通信を行う対向も一つ必要になったりして、パソコンは増えるばかり。机の周りにやたらとたくさんパソコンが並んでいると、いかにも何かを作っている現場っぽくなるので雰囲気は良いのだけれど、並べてみるとうっとうしいもので、もうちょっとスマートにならんものかといつも思う。

とはいえ、最近は一台のパソコンでかなり多くのことを同時にこなせるようになったので、まだマシな方かも知れない。「コレは、アレじゃないと動かないんだよねー」と、下らない理由から、本当の意味でのシングルタスクなパソコンをずらずらと並べていた時代よりは、よほどスマートになった方だろう。それに、TCP/IP には localhost という便利な仕掛けがあるおかげで、対向試験ってやつも普通は一台のパソコンだけで済んでしまう。まあ、組み込み仕事なんかをやってるとすると、デバッグの際は数台のパソコンに加えてオシロやスペアナといった測定が並ぶほか、電源やらハンダゴテやら、ソフトとはあまり関係の無さそうなもので机が埋まってしまうから、それを考えればまだまだマシかな。



中国製
2002年12月23日(月曜日) はれ

ヤマダ電機でやたらと大量に売られていた、携帯電話の車載用充電器を一つ買ってみた。販売元は CD-Rでお馴染みのリックスで、価格は880円。シガーソケットから電源を貰い、移動機のお尻のコネクタに差し込んで充電するありがちなやつだ。「過充電防止回路搭載」といった付加機能を歌っている製品もあったが、こいつはそんな機能など一切ついていない超安物。バラしてみると、中身は単なる 12V → 5V のスイッチング電源で、Motorola の MC34063 の互換品と思われるICが使われている。見るからに雑な実装は中国製を絵に描いたようだけれど、回路として問題は特にない。果たしてこれ、いくらで出来ているのだろう。小売店やメーカの利潤を差し引くと、製造原価は小売価格の半分以下? そんな想像をする度に、なんか恐ろしくなる今日この頃。。。

何となくチーズケーキを焼いてみた。原料は、クリームチーズ:一箱/生クリーム:1/2箱/卵:一個/砂糖:好きなだけ/薄力粉:小さじ山盛り数杯/レモン汁:絞って出てくただけ――以上の通り。これら適当な器に放り込み、よくよく攪拌してから、オーブンで焼けばできあがりだ。極めていい加減に作ったわりにはそこそこ美味しく出来た方だと思うのだけれど、できたものをチーズケーキと呼んでよいかどうかは微妙。クリームチーズが溶けにくく、混ぜ続けるのも面倒になってきたのでそのまま焼いてしまったら、クリームチーズの粒入りチーズケーキになってしまった。また、パウンドケーキ用の型を代用したために、形は長方形。おまけに型から抜けてこないので、型がお皿代わりになっている。ま、食えりゃいいんだ、食えりゃ。

車のワイパに細かい拭きスジが出るようになってきた場合は、ゴムを1000番ぐらいの紙ヤスリで磨けば良くなると聞いたので実際に試してみた。ゴム表面の劣化した部分を削り取れってことなのだろうから、理屈としてはまあ分かる。しかし結果は、若干よくなったかなー? という程度で、大差は認められず。さらによく観察すると、ゴムが悪いというより、ワイパの位置によって、押さえつけの力が不均衡になっていることの方が原因として大きいようだ。こういう場合は、変な小細工をするよりも素直に取り替えてしまった方がいいかも知れない。



冬休み
2002年12月21日(土曜日) あめ

取り敢えず今日から1月5日まで冬休み。月曜日が祝日だから、あとちょっとだけ細々と出てくるのも中途半端だよねえ・・・だったら、埋めちゃえば? といった具合に、その場のノリだけで強烈な連休にしてしまうのは例年のことだけれど、あくまで取り敢えずだ。結局、あれやこれやでそんなに休んでいるわけにも行かず、ちょこちょこと出てくることになるのも例年のこと。いまのところ、24日には通線工事の予定が入っていたりするので、通称「スチール」というパイプにケーブルを通す工具で、綱引き大会をしながら過ごすことになりそうだ。それにしても、ほんとに何でも屋だな・・・。

昨日は、恐らく今年最後の八王子の日だった。国道16号の鵜野森付近を通るたびに思うのだが、信号を一つ通過した途端に次の信号が赤になる、あの区間の最悪な信号制御だけは何とかならんものか。交通量が多いわりに、3車線が2車線に絞られる場所だから多少の渋滞は仕方がないと思うけれど、ダメな信号が流れをさらに悪化させている気がしてならない。あれはわざとやっているのだろうか。環境対策とかで、敢えて走りにくく信号を制御している路線もあるけれど、青現示の連続でスムーズに通過させるのと、下手に赤現示を出しまくって低速で停止と発進を繰り返えさせるのとでは、どっちの方が環境にいいのか怪しいものだと思う。燃料が多く消費されるのは、発進時や、信号が変わりそうで急加速したようなときなのでは。

燃費で見ると、アクセル開度をできる限り一定に保ち、無意味に飛ばしたりしない丁寧な運転で深夜のバイパスなんかを走ると、わたしの車では 18km/リットルぐらい走る。が、モタモタとした道では、これが 12km/リットルあたりまで落ちてしまうから、それなりの差になるのだ。で、最近あまり鉄道を使わなくなってしまったのは、これのせい。大阪あたりまで行くとして 500kmの道のりを 18km/リットルで走れたとすると、消費する燃料は28リットルほどだ。実際にはもうちょっと使うけれど、それでもガス代にすれば 3,000円ぐらいだから、新幹線の運賃と比べれば格段に安く、青春18きっぷと張り合えるぐらいの値段になってしまう。特急には乗れない青春18きっぷと同じで、高速道路には乗れないけれど、深夜の国道1号バイパスもそれなりに快適なので。



トラブル
2002年12月17日(火曜日) はれ

またまた更新が途絶えてしまい、申し訳ない。ここ数日の間に、青ざめながら閉口するしかないようなトラブルが立て続けにいくつか発生し、それどころではない日々が続いていた(昨日の23時ごろから www.exp.org にアクセスできなかったのは、そのせいでした)。普通のことで忙しいだけならまだどうにかなるとしても、日替わりで起きる何らかのセンセーショナルな出来事と対峙しなければならないようでは、身体はともかく心が持たない。まあ、青ざめていても始まらないので対処するのだけれど、被害規模が大きいと、どこから着手しようかと検討しているうちに、思わず「ぎゃぁ〜」と叫びたくなってしまう――いっそ、このまま世界がガラガラと音を立てながら瓦解してくれればすべてが解決するのに、という願いを込めながら。

トラブル繋がりでもう一つ。先日、路線バスに乗っていたら、バスが故障するというトラブルに遭った。クラッチを切ったまま惰性でノロノロと走りだしたのでおかしいなと思っていたら、そのままバス停でない場所で停車。車内にいた乗客がざわつき始めたころ、運転手が「ちょっと待っててください」と車内に断りを入れてから無線のマイクを取り、「急にアクセルが踏めなくなっちゃったんだー」と、敢えて乗客の皆さん聞こえるように喋ったのかどうかは定かでないが、いずれにせよ車内に響き渡る大声で連絡したので、すぐに故障だと分かった。結局、そのバスはその場で運行打ち切りとなったのだが、幸い、すぐ近くの停留所に同じ行き先のバスが止まっていたので、そのバスに乗り換えるだけで済んだ。



ハリー・ポッターと秘密の部屋
2002年12月15日(日曜日) はれ

ハリー・ポッターと秘密の部屋」を観た。映画館に行くのは随分と久しぶり。

作りはどことなく安っぽい感じがするけれど、話としてはそこそこ楽しめる。だが、原作を比較的忠実になぞるために話を無理に圧縮して詰め込んだためか、色々なエピソードがやたらと細切れに出てきて、ストーリのまとまりいまいちだ。それに、原作を読んでいることを前提に作られているのか、原作を読んでいないわたしにとっては、説明にやや欠けると感じる部分も多い。どうせ映画化するのなら、見せ所だけ切り抜いて分かりやすく作るのも良いんじゃないかと思う。賛否両論はあると思うけれど、映画版は映画版として、原作を知らない人にも楽しめる内容でなければなるまい。ついでに言うと、前作の「賢者の石」を観ていなければ理解できないところがなおさらに増えるはずなので、こちらがまだの方は、ビデオか何かで観ておくことをお勧めする。

本作に登場する King's Cross 駅はロンドン市内に実在する。また、駅前から空を飛ぶ車に乗るシーンは、その隣にある St. Pancras 駅の前でロケが行われたらしいので、イギリスへ行ってきたときに何となく写真を撮ってきた。King's Cross の駅舎は地味だが、St. Pancras の駅舎は、駅になぜこんなものが必要なのだと思うぐらい立派なものだ(両駅とも撮影しにくい立地にあり、そのうえ駅前では再開発工事が行われていたので写真はいまいちだけど)。Edinburgh からの帰りに乗った列車が King's Cross に着いたので中にも入ったが、実は改札が存在しないので、乗降客でなくてもホームにまで自由に出入りできる(ちなみに、検札は車内で車掌が行う)。問題の9と3/4番線を探してみたが、わたしには見付けることができなかったし、乗った列車も趣のある蒸気機関車ではなく、ありがちなディーゼルのプッシュプルだったのがちょっと残念だ。

イギリスで見聞きした言葉の中で妙に印象に残っているのは、"mind the ○○" という言い回し。地下鉄の駅では、列車とホームの隙間に注意せよという意味で "mind the gap" という機械アナウンスがやたらと流れている。映画の中でも、車が木にぶつかりそうになって "mind the tree" と言ってたし、けっこう使うのかな、これ。一応通じるとは思うけど、アメリカ英語にはない言い方だ。イギリスの方々は、何でもちょっと遠回しに言うのがお好きらしい。



早寝早起き
2002年12月12日(木曜日) はれ

どういうわけか今週から体内時計がズレちゃって、21時過ぎに就寝し、朝は4時とか5時に目覚める生活になってしまっている。多事毒論の更新が早朝になっているのもそのためだ。初めはこんな生活も気持ちいいなと感じていたのだけれど、季節柄、起きても窓の外はまだ真っ暗だからいまいち朝の雰囲気に欠けるし、もっとも冷え込む時間帯に布団から出てくることになるので、寒さがこたえる。それに、夜と朝で時間が中途半端に分割されてしまうので、時間効率が意外と悪い。朝の時間をのんびりと浪費するのも良いかも知れないが、そりゃ贅沢ってもの。やっぱり朝は必要最小限のことだけを超特急で済ませ、その他のことは夜にまとめてやってしまった方がよほど効率的だ――などと感じる時点で、わたしは夜型から永遠に逃れられないかも。

職場のカーペット張り替えが完了。見るからに男所帯を思わせる殺風景さは依然として残っているけれど、薄汚れたカーペットを張り替えただけで随分と雰囲気が明るくなるものだ。こうなると、今度は煤けて黄ばみまくった壁紙が浮くので壁紙の張り替えもやりたくなってくるが、それこそ大袈裟な作業になりそうなので、ふき掃除ぐらいでごまかすのが妥当だろう。ついでにやったのが、使われていない電話線の大量撤去。まだ光ケーブルの引き込みがなくて INS1500が使えなかった時代に、ダイヤルアップの着信回線として大量の INS64を使っていた時代の遺物だ。そんなものを廃止したのは何年も前なのだけれど、変な場所を通っていたので撤去もできず、ずっと放置されていた。そんな時代もあったんだな。。



カーペット張り替え
2002年12月11日(水曜日) はれ

先週やった職場の不要品大量処分によりかなりモノが減ったところで、今度はリフォームが始まった。取り敢えずやることになったのは、カーペットの張り替え。10年以上も使っていると色あせてくるし、汚らしくもなってくるから、これだけはやろうということになった。通販で資材だけ買ってきて、施工は自前。オフィスで良く使われている50センチ四方のタイルカーペットだから、一枚ずつ剥がして新しいのを代わりに貼るだけならそんなに大変なことではないが、骨が折れるのは、複雑な床の形状に合わせてカーペットを加工しなければならない扉の周囲といった箇所だ。おかげで、ちょっと筋肉痛になったかも知れない。これで終わりなら良いが、実はモノを部屋の片側にすべて移動して部屋の半分だけ施工し、次にモノを逆に動かして残り半分を施工するという方式だから、まだ半分も残っている。あぁ。。

片付ける際に机を動かしたら、隙間に落ちたりしてそのまま放置されていた、電子部品やらネジやらが山ほど出てきた。いちいち拾うのも面倒だから掃除機で吸ってしまったが、イヤなのが切り落とした抵抗の足など。細い針金みたいなものだから、いったんカーペットにからみつくと掃除機で吸ったぐらいでは取れないのだ。自宅で工作をされる方なら、ああいうものが足の裏に突き刺さって痛い目に遭った経験もあるのでは? 裏返って落ちてたDIPのICを踏むよりはマシだけど(経験あり)。



続・デジカメ問題
2002年12月10日(火曜日) 薄曇り

Edinburgh で大規模な火災があったみたいだ。このあいだの旅行で行ってきたとこだけに、ありゃりゃという感じ。

8日のデジカメのストレージ問題に関して、情報をいただきありがとうございます。あったらいいなと書いた、コンパクトフラッシュのデータをハードディスクに移すスタンドアロンな装置は市販のものがいくつか存在するようで、見ていると飛鳥というメーカのトリッパーというものがわりと良い感じかなと思う。フラッシュメモリだけでギガバイト単位のストレージを確保するとなるとまだまだ結構な値段になってしまうが、こいつは20GBのハードディスクが付いて 27,800円。512MBのコンパクトフラッシュと同じような値段だから、そんなに高いとは感じない。信頼性にはやや劣るだろうが、それはノートパソコンのハードディスクを使っても同じことだから気にしないことにして、面白そうだから買ってみようかな。



さむ〜
2002年12月9日(月曜日) 雪

なんか知んが、横浜では珍しく景気のいい雪が降ってるし・・・。わたしは寒冷地仕様にはできていないので、ここまで気温が下がるともうダメだ。ところで、首都圏でちょっと雪が降っただけで転んだりする怪我人が続出するのは何故だ? と思って道行く人々を観察していると、どうも頭の悪い人が多すぎるからじゃないかという結論に至った。いるんだな、こんな日にも、乾いた路面を歩いているときでさえ簡単に転倒しそうなややこしいブーツを履いているお姉さんとかが。こういうのを見ると、そりゃ事故になるわと。ここらで「スーツ姿にゴム長!」なんてのはちょっとやりすぎかも知れないけど(個人的にあまり抵抗はないが)、そこまでして実用上なんの意味もないファッションにこだわる必要性は、よく分からない。

それにしても寒い・・今日はとっとと冬眠するです。



デジカメ問題
2002年12月8日(日曜日) 雨

イギリス旅行で撮った写真の整理がひとまず完了。撮影総数約1,500枚からピンぼけなどの明らかなボツを除くと1,150枚ほどになったが、同じような写真の重複が相当あるので、実際はそれほど多くの写真があるわけではない。露出を変えながら敢えて何枚も撮った写真もあるけれど、それよりも、今回はブレ対策のために連写した写真がやたらと多くなってしまった感じだ。薄暗いうえに雨が降っているとか撮影条件の悪いところばかりなので、シャッタ速度はたいてい遅めになる。ガードレール、手すり、駐車車両など、そこらにあるあらゆる物体を活用して身体とカメラを固定しつつ、気合いで10枚撮れば1枚ぐらいはブレていないのがあるだろう・・・みたいなことをする羽目になるなら、ミニ三脚ぐらい持っていけば良かった。

旅行の写真をデジカメで撮るようになってから、フィルム代や現像代などの経費がかからなくなったうえ、撮った写真の整理も楽になったのは良いのだけれど、フィルムさえあればいくらでも撮影できる銀塩と違って、コンパクトフラッシュ(CF)の容量がそのまま撮影枚数の上限になってしまうのが難点だ。一日で撮影するであろう枚数を格納できる程度のCFは持っているのだが、それでも特に多い日は、一日持たないこともある。ではどうしているかというと、毎晩ホテルで、あるいは路上や喫茶店でノートパソコンのディスクにデータを移しているのだが、そのためだけにノートパソコンを携帯しなければならないのは邪魔くさいことこの上ない。大容量のCFも徐々に値下がりしていることだし、少し待てば勝手に解決される気がして、あまり積極的に対策する気もないのだが。

しかし、小型の記憶媒体では 2.5インチのハードディスクがもっとも安価なので、CFからハードディスクにデータを吸い上げるだけのスタンドアロン装置があれば、デジカメユーザの長期の旅行で活躍しそうだ。2.5インチのハードディスクとCFのスロットと電池をまとめた程度の箱なら、いくらも嵩張るものにはならないだろう。少なくとも、ノートパソコンを持っていくよりは遙かに楽だ。そういう需要もあるはずで、近いものが存在するという話はどこかで聞いたことがあるのだけれど、残念ながら現物は見たことはない。下手したら、自作しようと思えば作れそうなもんだけど、ちょっとやる気ないなあ。



賞味期限
2002年12月7日(土曜日) 雨

少し前に実施した自宅の大掃除の際に、台所の棚の奥から賞味期限が2年も経過したカニの缶詰が出てきた。普通なら捨てるところだろうが、面白そうなので食べてみることにする。缶切りを当てると、フタが普通の缶詰よりも心なしか柔らかくなっている感じがしたが、缶詰だから二年やそこらで中身が痛むことはないはずだ。実際、フタを切り終えて外観や臭いを確かめてみても、中身のカニにこれといった問題は認められない。そうと分かれば、さっそく試食だ。比較となる新しい缶詰がないので主観的な評価しかできないけれど・・・味や香りはちょっと落ちている感じがするし、歯ごたえもカニらしくなく、ふにゃっとした感じ。はっきり言って、美味しくなかった。さすがの缶詰も、何年も放置するのは良くないのかな。ちなみに、一缶すべて食べたが、いまのところ体調の変化はない。

いつぞやに髪を脱色したことを書いたが、周囲の反応を総括すると「印象がよくなった」というものばかりで、意外とウケがいい。本当は派手な金髪か何かにして「なに考えてんねん」というようなリアクションを狙っていたから、脱色が思ったようにならず、むしろ良い感じの色になってしまったことは不本意の極みなのだけれど、雰囲気が随分と柔らかくなったことは自分でも認めざるを得ないと思う。黒髪が、赤みがかった茶髪になっただけで、ここまで印象が変わるとは思ってもいなかった。もっとも意外だったのが両親の見解で、「明るくなって感じが良い」というもの。小言の一つか二つは聞くことになると思っていたんだがなあ。くそ、改悪イメチェンを狙っていたのに、どうしてこうなるのか。

5日付けで書いたウインカーレバーの位置が逆で困った話について、「あれはISO規格でハンドルの左側と決まっているんだよ」というご指摘をいただいた。すると、ハンドルの右側に取り付けられている日本の車が、むしろISO規格を無視した特殊な仕様だということになるが、そもそもその規格自体が左ハンドル車を前提にしたものだということなので、必ずしも日本の車が間違っているわけでもないと思う。ハンドルの位置に関係なくレバーの位置を同一とするのは、操作上の観点から考えても合理的でない。けれど、運転席が車体の中央にある車やつだと微妙だね。



大掃除
2002年12月6日(金曜日) くもり/雨

たぶん暇だから問題ないだろうと思ってイギリス旅行を先週に持ってきたのに、計画を立てた直後にややこしい仕事が入ってきたりしたおかげで、今週は時差ボケも治らないうちから色々なツケの処理に追われてしまった。それだけならまだしも、かつてない規模の大掃除がいきなり始まったものだから、さあ大変。月曜日の朝になって突然「明日からやる」と言い出し、産廃を回収しにくる木曜日までに不要品をまとめるからよろしく〜と、いつになく急な話である。大掃除をやる話は半年も前から出ていたことなので、何度となく「いつやるつもりなんですか??」と煽っていたのだが、結果はこの通り。まあ、思いつきのようにやり始めるとか、この辺の段取りが悪いのはいつものことだから、もうあきらめているけれど・・・。

わたしの勤め先は、日常的に出るゴミを除けばこれまで排出廃棄物ゼロを貫いてきた環境に優しい企業なのだ。つまり、言い換えればそれは不要なものでも捨てずに溜め込んでいたということであり、おかげで壊れたパソコンとか、何年も前に作った試作品とか、そういったものが大量に「保管」されていたのである。今回はこのゴミの山をまとめて一掃することになったのだけど、まあ出てくること出てくること。中に何が入っているのか誰も覚えていないような段ボール箱などを引っ張りだしてきては、一通り中身を確認してから次々と産廃のトラックに積み込んでいく。すべてを積み込み終えたとき、過積載気味のトラックを見送りながら、誰もがこう思ったはずだ――ここって、こんなに広かったのねえと。

そのぐらいすごかったが、まだあるので、来週には「第二弾」が行われる見通しである。




2002年12月5日(木曜日) くもり/はれ

イギリスに行ったときはレンタカーを借りて、父親と交代でそれなりの距離を運転した。左側通行、右ハンドル車という取り合わせは日本と変わらないから、自動車を運転するうえで大きな感覚の違いはなかったのだが(そもそも日本の交通法規はイギリスを真似て作られたものだし)、ちょっと困ったのがウインカーのレバーである。日本の一般的な車なら、ウインカーのレバーはハンドルの右側に、その反対側にはワイパーのスイッチが取り付けられているけれど、イギリスで走っている車では、どういうわけかこれが逆になっていて、ウインカーのレバーはハンドルの左側。なまじ似ている分、常に意識していないとついいつもの癖で右左折や車線変更を行う際に右側のレバーを操作してしまい、ウインカーではなくワイパーが動いてしまうのだ。

最初は変な感じだったけれど、これにはすぐに慣れてしまい、そのうちむしろウインカーのレバーは左側にあった方が便利だとすら感じるようになった。右利きであるためか、わたしの場合は、右手はハンドル操作に専念していることが多いので、右手よりも左手の方が暇だからだ(オートマ乗りだし)。ところがこれが災いし、帰国すると、今度は日本の車を運転しているのに左手でウインカーを操作しようとしてしまっている。帰国して初めて車に乗った日はたまたま雨が振っていたので目立ったアラにはならなかったのだけれど、いちいち意識せずとも右側のレバーを使えるようになったのは、横浜−八王子を二往復してから。イレギュラーなものに変に慣れてしまうと、後々が厄介だ。でも、MT車が大半を占めるイギリスでは、左手が忙しくなりすぎないのかな。



入国審査
2002年12月1日(日曜日) 雨/くもり

イギリスの Heathrow 空港に到着し、あの悪名高きイミグレーションの列に並んで順番を待っていたら、いくつかあった窓口の一つで、日本人と思われる女の子が係官から何やら質問攻めにされていた。審査といっても普通は入国目的と滞在期間を聞かれる程度の形式的なものだから、よほど怪しくない限りそんなことにはならないと思うのだが、ほかの窓口では何人もの人々が審査を終えて入国を果たしているなか、その女の子だけは遅々として通過できずにいる。とうとうわたしの順番が回ってきて、何のお咎めもなく自分の入国手続きが済み、隣の窓口でまだゴチャゴチャとトラブっている女の子を横目で見ながらパスポートを返して貰うと、わたしを担当した係官のオジサンから、あの女の子の通訳をやってくれないか、と頼まれてしまった。どうやら英語がまったく通じず、埒が明かないらしい。

通りすがりの民間人にそんなことを頼んでも良いのか? それに、さっきから日本人は何人も通過しているのに、なぜわたしなのだ? などと思うところはあったが、この手の審査には後ろめたいことがないことをアピールするために堂々とした態度で望む方だから、いかにも旅慣れているようにでも見えたのかも知れない。見れば、20代前半と思しき女の子はすでに困り果てているようだったし、係官も25歳ぐらいのわりと美人な女性だ。断るべきシチュエーションではないので承諾し、美人係官からいきさつを聞くと、入国目的は語学留学なのに、滞在期間がたった一週間しかないのは変だ、とのことで怪しまれていたのであった。しかも、その女の子が提出した証明書は入学申し込みを行った Webpageのプリントアウトだけで、正式なレターはないという。こうした短期留学を受け入れる学校も現にあるのだろうが、用意が悪いことは否めない。

さらに滞在先を問われても「友達のホームステイ先に居候する」と答えは曖昧だし、社会人で一週間の休暇を取ってやって来たというのだから、これでは入国審査官が訝しむのも無理からぬことだ。職業や勤務状況についてしきりに聞いていたので、恐らく不法就労を疑っていたのだろう。「イギリスの入国審査は厳しいですからねえ」と、強制送還を示唆して脅しておいたが、これは当たらずとも遠からずというところで、イギリスの厳しさは折り紙付きだという噂はよく耳にする。ほとんど不法就労を取り締まるためにやっているようなものなのだから、当人は一週間で帰るつもりでも、係官はいったん入国を認めてしまったらどうだか分からない、という意識でやっているのだろう。結局、学校に電話して確認するとのことでわたしは解放されたから、その女の子はどうなったか分からない。まあ、擦った揉んだの末に入国できたと思うけれど。



突撃実験室