おじゃまします。(いつもROMで申訳ありません) 清田というプータローもどきです。 一応、半田付け歴ン十年でして、ブリキ屋さんには 負けてられん?という年寄りです。(笑) 半田ゴテの(コテ先の)劣化ということですが、 今までの「鉛入りの半田」と「鉛フリーの半田」では 少し事情が異なっているようです。 というのは、鉛フリーのものは「半田としての活性」が 相当高いレベルになっているらしいのです。 (確か、しばらく前の「日経エレクトロニクス」で読んだ 気がします…歳のせいか?はっきり覚えていない…) どういう事かというと、解けた半田が接している金属 (この場合、「コテ先」ですよね)に対して、その強い 活性が作用する結果、相手の金属が解け出してくる… という現象が起こるんだそうです。 実際、プロの組立て業者さんで使っている自動半田付け装置 で、解けた半田を入れる半田槽(ステンレス)に穴が空く 事故が多発しているとか。 (ステンレスが解けた鉛フリー半田に解け出すらしい・・・) という事は、コテ先のメッキが、コテ先に付いた鉛フリー 半田の中へ解け出す…可能性があることになります。 もちろん、各メーカの半田の組成で活性度合は異なるので しょうが、温度が高いほど反応が速くなるのは間違いあり ませんね。 まぁ、業界とか大学でも詳しい事はまだ調査中との事ですが、 そういう「事」もあるらしいので、もし、メーカーで 「鉛フリー対応」をうたっているコテがあるなら、それが 無難ではないか?と思います。 /// 私の使っているペースト(goodのBS−10)は 容器に「精密なプリント基板には使用できません」と書いて あります。個人的にはこのペーストでQFPを半田付けして もう15年ほどになりますが、クレームは全く無いので 「運が良ければ」とりあえずは問題が起きない事もある… ようです。 (サンプルが千ヶには届いていない(数百ヶ)ので・・・) まぁ趣味の範囲であれば(5年も10年も使うのでなければ) そう気にする必要は無いのかも知れません。 どうしても気になる場合、私はBS−75B(good)を 使っています。 あっ、私の場合、goodが手に入りやすいだけで・・・ 決して回し者ではありません。(笑) 電線への予備半田の時は「必ず」と言ってもいいくらい、 ペーストを使います。(私の場合) ペーストを使わなくても、いつも使っている0.8Φの ヤニ入り半田なら問題なく付くのですが、たまに半田の 乗りにくい電線とかがあるので、なんだかもう癖になって います。 だって、1ヶ所でも半田不良があると、そのせいで…。 「半田はン秒、デバッグはン時間」ですから。 私の場合、鉛半田に限れば「ペーストの使い過ぎでコテ先を 傷めた」という経験はありません。まぁ本人の自覚が無い だけ?なのかも知れませんが。(大昔は? …忘れました) /// 私も昔(ン十年前?)はアンテックスとかを使っていたの ですが、今は¥2,000〜¥3,000の国内メーカの ものです。こちらの方が私にはずっと使い易いのです。 good(またや!)のTQ85はもう10年は使っている と思います。 QFPの半田付けは、先が2mm程度のヘラゴテと、 ちょっとのコツで楽勝です。足ピッチが0.5mmくらいから パターンへの位置決めがシビアになりますが、半田付け そのものはちっとも難しくありません。 4月号のトラ技にはQFPのH8基板(半田付け済み)が 付録で付くそうですが、そろそろQFPがアマチュアレベルでも 普及するのでは?という気がしています。 未経験の皆さんもこれからは避けて通れない…かも知れませんよ。 あっ、mac さんお進めのルーペですが、これは威力絶大です! もちろん私のような年寄りには必須ですが、視力がいい方でも これを付けると半田付けの世界が変わります!(おおげさ?) 長くなってしまいました。すみません。 清田