澤口@一升金です。 まつぞのさんの<200411041300.iA4D0usP008359@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>から >そこで問題なのはモータの電源です。これらの小型モータは電圧は max 3.0V, >消費電流は 500 - 650mA です。通常は単三電池2つを直列にして使うようです。 定格をよく見てください。適正電圧は1.5Vと書いてあります。 >今回は、H8/3069F(秋月ボード)で制御するつもりなので、9V,1.2A の AC アダプタを >使おうと思っています。CPUボードには3端子レギュレータで 5V を供給すれば >よいのですが、モータへの 3V はどのようにして作るべきか?を悩んでいます。 9Vから5Vへ3端子レギュレータで落とすということは4Vの電圧降下を 行うことで、これで例えば500mA流す(本当はボードとLEDの電流があ るので、もっと流れる)とすると、レギュレータは2Wの消費電力を受 け持つことになります。7805でも最大定格は1W、しかもこれは無限大 放熱板をつけたときの値ですから、リニアレギュレータはまず使えま せん。 ユタカ電機のスイッチングコンバータを使うか ↓ http://www.yutakadenki.jp/japanese/seihin/icsr_main.html あるいは適当なDC-DCコンバータでドロップする必要があります。 >(a) 3端子レギュレータ > 例えば TA48M03F の最大出力電流は 0.5A なので使えなくは無さそうなのですが、 5Vから3Vに落とすとすると電位差は2V、これで500mA流せば損失は 1Wになります。これは周囲温度25℃の場合のTA48M03Fの最大定格 ぎりぎりです。周囲温度25℃という条件は、要するに大型ファン で25℃の風をばんばん吹き付ける、という条件でして、ちょっと 実用性はありません。第一、直流モーターの電流というのは、負 荷が重くて回転速度が落ちるといくらでも上昇します。500mAとい うのは、定格回転数の場合です。 >(b) セメント抵抗 or 酸化金属皮膜抵抗 > 電源とモータの間に直列に入れて電圧降下させるという荒業(^^;;; 実験回路としてはこれでも動作しますです。 5Vからモーター定格電圧の1.5Vを引いて、抵抗にかかる電圧は3.5V、 3.5Vで500mAですから、抵抗値は7Ω、ワット数は1.75W、まぁ余裕を 見て、10Ω、2Wを使います。 あとは、モーターの回転具合を見て並列抵抗を入れて値を調整して やればよろし。(このカット&トライが製品用回路としては使えな い理由。今回の場合は負荷が固定、回転数も固定なはずですから、 そこそこ使える) >こういった場合、どうするのが正解、というか常識なのでしょうか? 別解として例えば、3端子レギュレータの定電流接続を使う手があ ります。 ↓ http://www.eonet.ne.jp/~jg3rge/juuden.htm 小型モータの定格電流は何で決まっているかというと、要するに巻線 抵抗による発熱でモーターが燃え出さなければよいので。 あとは、DACと大容量OPアンプで駆動するとか、PWMで駆動するとか ですが、そこまでやるならステッピングモーターにするとか、ACモー ター(古いレコードプレーヤーから取り出す)とか。 いっそ、はずみ車をつけて手で回すとか。