DCモータの話なので、メカトロ応援の意味でちょっとだけ。 FUJIWARA Keiichi wrote: >> (b) セメント抵抗 or 酸化金属皮膜抵抗 >> 電源とモータの間に直列に入れて電圧降下させるという荒業(^^;;; > > こちらは、モーターの電源であれば、全くおすすめできません。 そう言い切ってしまうのは、どうでしょうか。例えば、昔の電車はこれで 制御していましたから。 > これは、本質的には、抵抗の電圧降下を使うものですが、当然、電圧降下は > 抵抗を流れる電流値に依存します。 > そして、モーターは、負荷によって流れる電流が大きく変化します。 > このため、モーターの負荷の状況によってモーターにかかる電圧がかなり > 変わってしまうはずです。 ですから、負荷が変わらないなら、大した問題ではありません。 ・DCモータの電流は、負荷に対する発生トルクに比例します。 ただし、DCモータの負荷には、摩擦という定常的な負荷が存在します。 ・DCモータの端子電圧は、回転数に比例する逆起電力と、 巻き線抵抗×電流の電圧降下の和です。 このシンプルなモデルが理解できれば、直列に抵抗を入れて電圧をドロップ させたら、どういう特性になるかだいたい想像がつきます。 FA-130の定格なんて、もうすっかり忘れてしまいましたが、仮に定格電圧で 駆動していても、負荷が重くて定格回転数より下がったら、定格電流より たくさん流れます。つまり、回転数がゼロのとき、例えば起動時や、負荷が 重すぎて止まってしまったとき、最大の電流が流れます。その値は、電源 電圧と、巻き線の直流抵抗値(と電源の内部抵抗)で決まります。 電源側はこれに注意してください。 モータの選択については、上記の理屈で、所望の負荷を定格電圧で回して みて、定格電流より多く流れていれば、そのモータは力不足、逆なら力が 余っているとわかります。回転数と発生トルクの関係はギアとかプーリなど の変速手段で変換できますから、それで目標に追い込めないなら、モータを 変えるしかありません。 モータ側はこれに注意してください。 あと、忘れてはならないのは、ブラシつきモータはノイズを出すということ です。これでマイコンやレギュレータが誤動作したらお話になりませんね。 -- 三谷