[H8-ML(5041)] Re: [Q]モータ用電源(3V)の作り方
From: Mitani Hiroshi <mitani.hiroshi@xxxxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2004年11月05日(金)10時12分01秒
DCモータの話なので、メカトロ応援の意味でちょっとだけ。

FUJIWARA Keiichi wrote:
>> (b) セメント抵抗 or 酸化金属皮膜抵抗
>>  電源とモータの間に直列に入れて電圧降下させるという荒業(^^;;;
> 
> こちらは、モーターの電源であれば、全くおすすめできません。

そう言い切ってしまうのは、どうでしょうか。例えば、昔の電車はこれで
制御していましたから。

> これは、本質的には、抵抗の電圧降下を使うものですが、当然、電圧降下は
> 抵抗を流れる電流値に依存します。
> そして、モーターは、負荷によって流れる電流が大きく変化します。
> このため、モーターの負荷の状況によってモーターにかかる電圧がかなり
> 変わってしまうはずです。

ですから、負荷が変わらないなら、大した問題ではありません。

・DCモータの電流は、負荷に対する発生トルクに比例します。
 ただし、DCモータの負荷には、摩擦という定常的な負荷が存在します。
・DCモータの端子電圧は、回転数に比例する逆起電力と、
 巻き線抵抗×電流の電圧降下の和です。

このシンプルなモデルが理解できれば、直列に抵抗を入れて電圧をドロップ
させたら、どういう特性になるかだいたい想像がつきます。

FA-130の定格なんて、もうすっかり忘れてしまいましたが、仮に定格電圧で
駆動していても、負荷が重くて定格回転数より下がったら、定格電流より
たくさん流れます。つまり、回転数がゼロのとき、例えば起動時や、負荷が
重すぎて止まってしまったとき、最大の電流が流れます。その値は、電源
電圧と、巻き線の直流抵抗値(と電源の内部抵抗)で決まります。
電源側はこれに注意してください。

モータの選択については、上記の理屈で、所望の負荷を定格電圧で回して
みて、定格電流より多く流れていれば、そのモータは力不足、逆なら力が
余っているとわかります。回転数と発生トルクの関係はギアとかプーリなど
の変速手段で変換できますから、それで目標に追い込めないなら、モータを
変えるしかありません。
モータ側はこれに注意してください。

あと、忘れてはならないのは、ブラシつきモータはノイズを出すということ
です。これでマイコンやレギュレータが誤動作したらお話になりませんね。
--
三谷



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