[H8-ML(5410)] Re:XWindows は、カーネルの動作を圧迫しますか?
From: Sawaguchi Yuji <issho@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2005年02月12日(土)03時12分41秒
澤口@一升金です。

Wathavyさんの<20050211135148.26019.qmail@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>から
>#(^-^;)うごいてよかったぁ。
Real Time Linux には、商用のもの・オープンソースのもの
などいろいろあります。
↓
http://www.linuxdevices.com/articles/AT8073314981.html

>1.PCI-DIO基板を制御する上で、500usec/cycle前後の動作
>  というのは、まぁ、いけてるほうでしょうか?
うーん、ここだけ取り上げても評定しようがないので。
リアルタイム処理というのは、データ処理サイクルが要求制限内で
確実に終了するかどうかなので、一般的・絶対的な時間規定という
のはないです。
ビル管理やプラント管理の分野では1分以内の応答処理でもリアル
タイムと言えたりすることもあります。
ちなみに、生の割り込みを直接ユーザプログラムが使えるケース、
例えばMS-DOSの割り込みハンドラを書き換えて使う場合などですと
20us/sec までは行くんじゃないかと想像してます。

>2.1は、5万円で(EPSON MT-7000? 7300? 忘れました)
>  2は、10万円です。倍も安く、性能がいいのは、
>  福音ですが、これもそういうものでしょうか?
ボードの値段は原材料費だけでは決まりません。
信頼性やメンテ・サポート・供給性といったコストが関わってきま
す。
例えば、データシートに記述のないハードスペックについて営業に
質問すると、営業は開発部に連絡し、開発部で回答書を作ります。
これは下手をすると人件費にして5,6万円分の負担になります。
販売後の間接経費(しかも確率的)をボード価格に反映させないと
確実にメーカーは赤字になります。
  
>カーネル依存の場合、性能は別に無関係なんでしょうか?
RTLinuxではLinux カーネルは、瞬断しながら実行している格好に
なります。で、カーネルの実行時間というのは、CPUのキャッシュ
やパイプの関係で、瞬断回数や瞬断時間に対してリニアには変化
しません。あるレベルから急激に悪化します。

>(make xconfigでは、ほぼ同じにしています)
まずはメモリバスの転送能力とPCIバスの転送能力が問題になりま
す。
また、画像内部データから表示メモリへの解像度変換・色空間の
変換は画像チップの処理になるわけですが、当然チップ性能と変
換データ量で速度が違ってきます。ドライバ性能にもよります。
商用のXWindowですと、ここらが差別化要因になりますのでXFree86
の数倍以上の描画速度が出たりするのですが、XFree86の場合は
チップ毎の最適化はあまり当てになりません。
特にFramebufferモードで描画している場合は余計に性能を落とし
ます。
アプリが限定される場合はFramebufferをmmapして生で使うとか、
XWindowではなく、動作の軽い microwindows や DirectFB、あるい
はQtなどの商用GUIを使用する、といったことが組み込み系では
採用されることも多いです。


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