ひやしたです。 H8メーリングリストのみなさま 開発環境についてのご意見、ありがとうございました。 皆様のアドバイスを参考に色々と検討してみたのですが、 私なりの現在の結論としましては「安くて旨い話は無い」というところに達するようです。 SH-2Aなどの状況を見ると、チップ内部に大容量の高速RAMを備えて、明らかに 外部フラッシュなどから転送して動作させる事を狙ったチップも出ているようですし、 そういう面では各社フラッシュに強いビットラン社のJTAGデバッガは強力です。 また、ターゲットのチップを代えても追加コスト不要は嬉しいところです。 一方、HEWとの親和性も良く、純正コンパイラとの相性も良いであろうE10Aは魅力です。 しかし、デバイスグループが変わるごとにライセンスが必要なのは少々不満に感じます。 (いくらくらいなのでしょうか?価格をこのMLでお聞きするのは問題かな…) 純正コンパイラを使う場合は最新のチップに対応できますが、 RTOSは自分でポーティングしない限りは高価なものを購入しなければなりません。 イエローソフト製ではRTOSが非常に安価に提供されており、 環境自体も既に持っているので最短、最安価なのですが、 JTAGデバッガの対応が見つからず、デバッグインターフェースは シリアル通信によるリモートデバッグに頼らざるを得ないようです。 GNU環境はRTOSまで無料であり、個人的に使うには嬉しい限りなのですが、 いざ業務で使用するとなると、お金でサポートを買う、というわけにはいきません。 ご意見の中にもありましたように、最新チップへの対応の不安もあります。 業務の関係上、非常に重い浮動小数点計算とRTOSがつきまとうのですが、 例えばSH-2AのFPU付きのものを使えば、RTOSが不要になるかもしれませんし、 色々な選択肢と予算(重要ですね)を再度検討してみたいと思います。 モノの値段には理由が有るわけで、 売っているモノは買って使うのが最短なのは承知なのですが、 実際にはそれを理解してもらうのが最も難しい仕事なんですよね…(^^;