多事毒論(2003年7月分)


日本語読めますか?
2003年7月31日(火曜日) 雨/曇り/やや晴れ

以前、勤務先の事務所のドアに「訪問販売お断り」のステッカを貼っても、これを無視してやってくる営業が跡を絶たなかったことについて書いたことがある。慣れた営業なら、今日は物品を売りに来たわけではないから訪問販売にはあたらない、といった趣旨の言い訳というか屁理屈を考えてきているので、ほとんど役に立たなかったのである。結局、その都度「鄭重に」お断りをしてきたのだが、何度となくそんな対応しているうちに、相手の言い訳には、一定の傾向があることが分かってきた。そうしたノウハウ蓄積に基づき、現在このステッカは、さらにグレードアップさせた文面のものに貼り替えられているので、紹介したいと思う。

第一のステッカは、「訪問販売・営業(挨拶を含む)お断り」である。ここで特に効果を発揮するのが、「挨拶を含む」の部分だ。何かのマニュアルに、断られた場合はそう言えとでも書いてあるのだろうか、「そこにお断りと貼ってあるだろ?」と言えば、「いえ、今日はご挨拶に伺っただけですので・・・」といった屁理屈をこねて、あくまで営業や物売りの類ではないと主張する連中が非常に多かったことから、この一文を追加した。結果、「挨拶だけ」戦法を封じたことは、かなり効果的であった。「物売りでもない、営業でもない、挨拶でもない。じゃ何のために来たの?」と持って行けば、だいたい困った顔をする。どうやら、それ以上の切り札はないみたいだ。

しかし、これを無視してやってくる営業はまだまだいるし、新手の屁理屈をこねてくる営業もいるにはいる。その対策を考えた結果、具体的な禁止事項を列挙するよりも、とにかく感じの悪い対応を示唆するようなステッカが必要と判断。そこで、「言い訳・屁理屈無用。日本語を理解しない業者とは取り引きしません」という文面のものを追加した。書いてあることを読めない、あるいは曲解するバカは何であろうとお断り、という意味だから、これはかなり強いみたいだ。ようやく下らん営業の数は減ってきた感じがするし、やって来たとしても、「ここに書いてあることを、声に出して読んでみて貰えませんかねえ?」などとやれば、ざっと半分ぐらいは、何やらゴチャゴチャ言いながらも比較的素直に帰っていく。

問題は、残りの半分――つまり、これさえも無視して入ってきたうえ、ああいえばこういい、こういえばああいって、いつまでたっても引き下がらない連中である。わたしも、最初はやや突っ慳貪な程度でそこそこ普通に対応するのだが、普通に言っても話が通じないとなれば、やっぱり恐くならざるを得ない。このあと、どんな雰囲気で追い返しているかは、ご想像にお任せするけれど。わたしにはむしろ、うるさいステッカが貼りまくってあるところにきて、まだ話を聞いてもらえると思っているあたりが不思議で仕方がない。それは無視できたとしても、普通は、感じの悪いヤツが出てきて、極めて突っ慳貪な対応をされた時点で無理だなと判断できると思うのだが・・。


※ 営業も仕事なんだから気の毒では・・・という意見もあるようなので、念のために断っておく。飛び込み営業という行為自体が悪い言いたいのではないが、それを受ける側にも断る権利は当然ながらある。わたしの勤務先みたいな小さな事務所では、そういうのを処理してくれる事務の人がいるわけではないから、誰かが来たら、いくらややこしい仕事をしている最中でも、それを中断して対応にあたらなければならない。それがあまりに面倒だから、ステッカをうるさいほど掲示することで、不要であるとの意思を明らかにしているわけである。それを敢えて無視して遠慮なくノコノコとやってくるのは、それなりの覚悟の上だろうから、こちらも遠慮などする必要はなかろう。



ヤマト
2003年7月29日(火曜日) 雨/曇り/微妙に晴れ間

今日はクロネコヤマトの引っ越し屋がやってきた。内訳は、作業員3名+2トントラック。大型家具の移動だけで24,000円という見積もりを貰い、安いとは言えないが妥当な価格ではある、との判断で頼んでしまったわけだけれど、結果として、むしろ安かったと思う。うちには、かなりデカい事務机が一つあり、これが玄関を通過できない可能性があることは予め分かっていた。今日、実際にやってみたら案の定通ることができず、結局これは窓から吊り入れてもらった(クレーンでなく手釣り)。その作業工賃も含まれているのだと考えれば、24,000円の価値はあった。あれを自分でやるのはかなり嫌だし、そもそもできるかどうかも怪しいぐらい。

しかし、作業品質はいまいちだった。手際は良かったが、養生といった周辺作業が丁寧に行われていたという印象はなく、思わず「ぶつけるなとは言わないけど、毛布ぐらい当ててくれる?」と文句を言ってしまったぐらいだ。それに、宅配ではきめ細かな仕事をしているヤマトだとは思えないほど、話がきちんと伝わってなかったことには参った。事務机が入らない可能性があることは事前に営業担当に伝えてあり、「手吊りは無料」と確認していたにもかかわらず、「吊りは別料金になります」なんて言われるし、料金は作業後に現金で支払うと明確に伝えてあったのに、「勤務先に請求するんですよね?」とか言って、領収書すら持ってきていない始末。

こっちの言ったことが何一つとして正しく伝わってないのは、見積もりにきた、あの極めて頼りない感じの営業が悪いんだろう。作業員にキレても始まらないので、よっぽど営業所におっかない電話をくれてやろうかと思ったが、事情を説明したら吊りは無料でやってくれたから、穏和に済ませることにした。まあ、その件もあって今日は少々イライラが溜まっていたせいか、夕方にあった別の事件で横浜信金にキレてやったんだが。うちの事務所にやってきてナメた態度を取るとどういう対応をされるかって話は、また後日。



ファン
2003年7月27日(日曜日) 晴れ/曇り/小雨

多少はインテリアにも凝ってみようということで、食卓の真上にファン付きの電灯を取り付けてみた。うちみたいな安普請にはやや不相応な気もするが、実用上もなかなか良い。わたしは食事をすると、摂取したエネルギの半分ぐらいがそのまま熱として発散されてるんじゃないかってほど身体が火照ってきて汗がダラダラと流れてくるタイプなので、ファンのお陰で食後がかなり快適になった(回しながら食っているとご飯がすぐに乾いてしまうけど・・)。扇風機を回したときとは違って、天井からふわふわと風が流れてくる自然な風の流れも感じが良いのだ。本体価格は 15,000円ほど。電力効率を考えて電球型蛍光灯も買ったら、4発で 5,000円ほどしちゃったけれど、食後が暑くて堪らない方にはお勧め。

通勤用にママチャリっぽい自転車が欲しいんだが、近距離の街乗り用にちょうどいい程度のグレードで、乗っていてそこそこ見栄えのする自転車となると、意外と見当たらない。自動車に例えると、用途的には軽自動車で十分なんだけど、乗り物としてもう少し見栄えのするものはないの? っていうところ。別に自転車専門メーカのマジなヤツが欲しいわけではないが、見るからにオバハン臭いやつでは乗る気がしないし、いかにも通勤通学用ですよって感じの、判で押したような自転車もいけ好かない。それに、坂の多い横浜で乗ることを考えると、ハブ内蔵の三段でもいいから何らかの変速装置は欲しいし、下り坂で緊張を強いられるような安っぽいのでは、乗っていて安心できない。その辺をトータルして、3万円弱であると嬉しいんだが。



エアコン取り付け
2003年7月26日(土曜日) 曇り/晴れ

というわけで、今日はエアコンの取り付け工事をやってみた。まずは、壁に据え付け板を固定する作業から始める。壁材としてよく使われている石膏ボードにネジを打っても十分な強度は得られないので、ボードを支えている間柱(一般的には 455mmピッチで入っている)にネジを打つ必要があるが、そうはいっても壁の裏側は見えないから、何らかの方法でこれを探さないといけない。今回は、据え付け場所の近くにあったエアコン用のコンセントを分解し、その穴から手を突っ込んで探し出すことができた。あとは、ドリルで穴を開け、タッピングビス(金属材なので)をねじ込み、水平出しをしっかりやって固定する。これに室内機をぶら下げると、見た目だけはかなりそれらしくなる

次に、もともとあった穴に買ってきた配管などを通し、手ルクレンチで室内機の配管と接続する。本当は、室内機の裏側で繋ぐものなのだが、取り付け場所の都合上、露出しているところで繋ぐ形になってしまった。まあ、この方が作業性はいいし、化粧テープを巻けばどうせ見えなくなるから問題はないだろう。さらに室外機をプラスチックの台座に固定し、室内機から伸びてきた配管と配線を繋げば作業は概ね完了だ。最後に配管のエアパージをする。真空ポンプがないので、ここではフロンの圧力で空気を押し出す方法を採った(新冷媒ではないので一応大丈夫)。具体的には、低圧側のフレアナットを半回転ほど緩めておき、バルブのキャップを外して六角レンチで高圧側のバルブを少し開け、フロンが出てきたら、低圧側のフレアナット締め付ける。

あとは化粧テープを巻いて穴にパテを盛り、美しくして取り付け完了。ちなみに、一緒に出てきている黒い線は、同時に工事をした衛星アンテナの同軸ケーブルだ。これでやっと、冷房のある部屋で衛星放送を見ることが出来る、文化的な生活ができるようになった。ISDNによるダイヤルアップ接続が解消すれば、もっと文化的なんだけど・・・。64kbpsでも、慣れるとそんなに苦ではないのだけど、今日みたいに画像がいっぱいある日は、アップロードが大変だ。



高いのか安いのか
2003年7月25日(金曜日) 曇り/雨

一昨日書いた、大型家具の輸送費についてクロネコヤマトに見積もりを依頼したところ、頼りなさそうな感じの営業担当がやってきて、25,000円という値段を出してきた。で、値切って 24,000円に・・。車で5分ほど離れた場所に家具を数点だけ運んでもらう金額としてはやや高いと思うが、トラックをチャーターし、作業員が二人来てくれることを考えると、このぐらいの金額になってしまうことも理解できるから、微妙な線だろう。そろそろ考えるのが面倒くさくなってきたし、腰痛も始まりつつあるので(座ってこれを書いているのがやや辛い感じ)、カネで楽が買えるのであればそれでいいか、という気になってきた。

ついでに、エアコンの取り付け問題がまだ解決していないので、これについてもヤマトに値段を聞いてみた。すると、基本料金は 15,000円だが、最終的な費用は工事をしてみるまで分からないという。アホか。予め値段を知りたいから見積もりを頼んでいるわけであって、それでは話にならんだろ――というような趣旨のことをもう少し丁寧に述べると、下請けの工事業者に電話を入れて聞いてくれたのだが、「やっぱり工事してみないと分からないと言ってます」と・・・。どうやら、わたしのイジメ方が足りなかったようなので、今度は具体的な工事内容を業者に伝えるように指示し、もう一度電話を入れさせると、資材として新品の配管が3メートルのみ必要になったと仮定して追加で 6,000円、計 21,000円かかるという回答が得られた。

ボッタクリである。基本料金の 15,000円は普通か、むしろ安いぐらいだろうが、配管がメートルあたり 2,000円もするとは、ちょっと考えられない。そこらのホームセンタで、フレア加工済みの配管キットを買ってきても 1,780円なんだから。初めから 21,000円取る方針なんだったら、それはそれでも良いだろうが、ここらの不明瞭な会計基準が気に入らないから却下。で、いま手元に配管があるのは、結局、自分で取り付ける気になったから・・。



静寂
2003年7月23日(水曜日) 雨

昨晩は初めて新居で寝たのだが――あまりの静けさに落ち着かず、なかなか寝付くことができなかった。なにせ、いままでは飲屋街の片隅に住んでいたから、夜には、客を探しながら路地を疾走するタクシーのいかにも安っぽいエンジン音や、酔ってくだを巻くオッサンの怒声、それにケンカでもあれば、モノが破壊されるような音などがごちゃ混ぜに聞こえてくるのが当たり前だった。そのうえ、部屋の中ではサーバのファンが24時間回りっぱなしだったから、静けさとは程遠いところで寝ていたのだ。だが、こんな環境でも、慣れてしまえばそれが標準になる。わたしにとっては、むしろ静寂こそが非日常であり、それゆえ、突然雑音を奪われると不安になるらしい。最初こそ、うるさい街だと感じていたのだけれど、慣れとは面白いものだ。そのうち、静かな夜が標準になることだろうけれど。

引っ越しは自分の車でピストン輸送したが、問題は、車に乗らない机と本棚をどうするかである。点数が少ないから、あまりコストがかからない方法でやりたい。初めは、レンタカーでトラックを借り、作業要員にメシを奢るという方法を考えていたのだが、これは意外と高くつくことが分かり却下した。次に考えたのが、赤帽だ。2時間以内の作業を8,400円でやるサービスがあるのだが、神奈川支部に電話をすると、対応があまりに高圧的な態度であったため、検討する気すらなくなった。赤帽の運転手さんは比較的丁寧だと思うが、対応窓口がこれでは誰も使わないだろう。次に聞いたのが、クロネコヤマトの「半日引越」だ。こちらは、当たり前だが対応は丁寧。定価の35,000円では高すぎるが、見積もりに来るというので、交渉の余地はあるはず。プロの作業員2名付きなら、多少高くても良いとは思っているが、どうなることやら。



続々・引っ越し
2003年7月22日(火曜日) 曇り/やや晴れ

もうマンネリになってきたけれど、今日も今日とて引っ越し作業。モノの移動は一段落したが、今度は事務系の手続きが、もう勘弁してくれってほど待っている。区役所への届け出のほか、電気、ガス、水道などのライフライン系は今日のうちに済ませたが、これ以外にも、銀行だのカード会社だの自動車だの、やらなきゃいけない手続きをいちいち挙げていったらキリがないほどある。この手間を考えると、もう個人情報保護絡みの問題には目を瞑るから、信頼できるというか、信頼せざるを得ない各企業にあっては、住所ぐらい単一のデータベースを参照するようにしてくれないものかと思えてくる。少なくともライフライン系は、どうせ同じところで使っているわけなんだから。

電話を移設するために116に電話を入れたところ、INS64の移転にはしばらくかかるようなことを言われ、結局、金曜日に工事されることになった。もう少し早くできんものかとも思うが、まあそれは構わない。ついでに、「インターネットは、ISDNのままで良いんですかねぇ」みたいなことを遠回しに言われてしまう。敷衍すると「転居を機に広帯域な回線に切り替えたらどうなんだ」って言いたいらしいが、116が売り込みをしたのでは、NTT東西会社が競争で有利になりすぎる、ってことで、大っぴらに営業するのを禁じられていたはず。だから、わざと遠回しな言い方をして、そこで客の側から「じゃあついでに光でも」と話に乗ってくれば儲けものって戦法なのかもしれない。

わたしは、高機能な電話回線として使っているだけで、もとからインターネット接続用に契約しているわけじゃないんだけどなあ。一時期、NTTが時代のニーズを無視してまでINS64の売り込みに固執していたせいか、巷での評判はすこぶる悪いみたいだが、電話回線として使っている分にはなかなか便利である。NTTも、初めからそういう営業戦略を採っていれば良かったんだろうけれど。



まだまだ引っ越し
2003年7月21日(月曜日) 雨/強烈な雨/やや晴れ/曇り

今日も引っ越し作業をやろうと思ったが、強烈な雨のため中止。しょうがないからホームセンタへ行ったり、電灯器具の取り付け工事をやったりしていた。夕方から微妙に晴れてきたのを見計らって、引っ越し作業再開・・・のつもりが、爆睡してしまった。さすがに疲労が溜まっていたみたいだ。ひとまず、車に乗る中ぐらいの大きさのものは移設がほぼ完了し、あとに残っている主なものは、自分で運べない大型の家具と、整理しようのない小物の類だけである。大型家具は業者に頼むつもりだから良いとして、問題は小物だ。もう面倒くさいから、十把一絡げに段ボールにぶち込んでしまえモード。こうして、引っ越し先で二度と開けることのない箱ができてしまうらしい。

そういえば、エアコンの取り付けもやらないといけない。取り敢えず近所の電気屋で聞いてみると、標準的な作業内容で3万5千円ほどかかるという。ふざけるな、ぼったくってんじゃねえー! と思わず言いそうになりながら、やんわりとお断りした。あと少し出せば新品のエアコンが買えてしまうような金額を払ってまで、中古のエアコンを取り付けたいとは思わない。配管セットを買ってくれば、エアコンの取り付けも自分でやってやれなくはないが、手間を考えると気が進まないし、冷媒も大気解放でやらざるを得ないのは環境によろしくない。はあ、、福沢諭吉が飛ぶようになくなっていく・・・。家電だの家具だの、あれやこれやと買ってるからなー。



引っ越し
2003年7月20日(日曜日) 曇り/晴れ気味/一時小雨

少し前に転居を検討していると書いたが、この度とうとう引っ越しをすることになった。そんなわけで、連休は引っ越しで作業で潰れそうな感じ。転居先は近所なので、自分で運べそうなものから車でピストン輸送しているものの、実際にやっていると、初めから素直に引っ越し屋に頼んでいた方が良かった気がしないでもない。梱包をする必要もなく、好きなように運べるのは楽で良いのだけれど、時節柄、肉体労働は、あんまり楽しいものではない。面倒くさいのが小物だ。それほどたくさんのモノがある感じはしなかったのに、棚やらを片付けると、発掘される物品の数は想像していた以上。そういえば、整理を先送りしていたものが随所にぶち込んであったりするからなあ。

一段落してテレビをつけると、音が大きすぎる――と思ったら、音量の設定はいつも通りだ。吸音材になりうるものが減ると、これほど違うとは。そういえば、いまキーボードを打つ音も妙にうるさい。この部屋も、もともとはこんなに広かったのか・・・。

※ サーバが邪魔なところにあるので www.exp.org も停止することがあります



FreeBSD sparc64
2003年7月18日(金曜日) 大筋で曇り

FreeBSD 5.0-RELEASE から sparc64 版も正式にリリースされるようになった。そして、わたしの手元には、これから使う予定の、つまりはぶっ壊してもいい Sun があるじゃない。早速、落としてきた 5.1-R の ISO イメージを CD-R に焼き、ok プロンプトに boot cdrom をくれてやってインストールを試みた。取り敢えずは動き出したものの、苦労したのが sysinstall だ。なんせ、項目を移動するときに使う矢印キーが認識されない(代わりに ^P などが使えた)ばかりか、カーソルを動かすと、そのたびに何が書いてあるのか分からないほど画面が崩れてしまう。従って、ここは画面の表示に頼らず、ほとんど「想像」で設定するしかない。内容は i386 版とほぼ同じだから、慣れていれば何とかなる。

sysinstall さえ突破してしまえば、あとは何の問題もなくインストールが進み、晴れて Login: を見ることができた。sparc 64 版はまだ出たばかりだから、何らかの問題が潜んでいる可能性はあるが、少なくとも kernel の再コンパイルはきちんと出来たし、2つあるCPUも、SMPでちゃんと動いている。気付いていたこととして、理由は分からないが、もともと入れていた Solaris よりもやや遅い感じがする。チューニング度合いでは、Solaris には叶わないのかも知れない。Sun の機械では、これまで Solaris を使ってきたが、FreeBSD が使えるようになったのは、かなり嬉しい。Solaris も良い OS だが、管理していく上では、遙かに慣れている FreeBSD が動いている方が楽なので・・。



弐千円札・リベンジ
2003年7月17日(木曜日) 曇り/晴れ率約3割

書き始めたときからの習慣で、その日の主観的な天候を雑記のヘッダに記録しているのは、ご覧の通りだ。しかし、梅雨時はここに何と書いたら良いのか少し迷う。ここのところ快晴の日はほとんどなく、曇っていることが多いのだが、日照も少しぐらいはあったりするし、そうかと思えば俄雨が降ったりと、何とも不安定。今日は昼過ぎから出かけたとき、そこそこ日差しを浴びた気がしたので「晴れ率約3割」ということにしておいた。ちなみに、天候を書くようになったのは、学校のテストの答案用紙におけるウケ狙いがきっかけだ。名前と日付を書く欄の横に、日記の如く「はれ」の文字とお日様の記号を書いたら、笑いが取れたもので。

7月6日の雑記で予告した通り、帯封付きの弐千円札、しめて20万円分をゲットした。見ればピン札なのに「大蔵省印刷局製造」なんて書いてあり、懐かしさすら感じる。大蔵省が財務省に変わったのは2001年のことだから、かなり売れ行きが悪いようだ(寿命の短い千円札では、大蔵省のものはほとんど見かけない)。さて、昨年は日本銀行で両替したが、そのサービスはもう終了している。従って、今回は「みずほ銀行なら100枚までの両替は無料」との情報に基づき、みずほ銀行の窓口で両替した。そして帰り際――閉店時間を過ぎてシャッタも下りていたから世間話モードになったんだろう――急にフランクなノリになった行員さんから、こんな質問を受けた。

「それ、何に使うんですか?」

いまさら弐千円札を束で求める奇特な客の目的に、興味があったのだろう。わたしの場合は、弐千円札の普及促進を図ることを建前としつつ、レジのやや迷惑そうなリアクションを密やかに楽しみたいだけなので、つまるところ「貨幣として使う」としか言いようがないのだが、まあそれ自体が奇特といえば奇特だ。曰く、弐千円札を別の札に両替する客は多いらしいのだが、わたしみたいに弐千円札を求める客は非常に珍しいらしい。つまり、これでは市場に出ても、またすぐに銀行へ舞い戻ってくるだけ。それでほとんど流通していないのかも知れない。「要するに嫌われてるんですねえ」「そのようですね」と。弐千円札――その哀れな姿が、いっそう愛おしくさせるのだ。



ばてばて
2003年7月16日(水曜日) 曇り/やや晴れ

昨日のQRコード、やはりドコモのブックマーク登録方式は他社の移動機では使えないと分かったので、マーカの入っていないテキストだけのも作っておいた。しかし、i-mode版自体の需要が言うほど多いわけでもないのに、こんなもの誰が使うんだろう。ほとんど使われない気もするが、まあ、それでもいいのだ。i-mode版の作成は、Perlのいい練習課題であったから勉強になったし、まだ未完成ではあるが、最近は写真も表示できるようにしてみようと思って、JPEG関係の実装やら画像の縮小アルゴリズムにも少し詳しくなった。わざわざパケット代まで負担して下手な写真を見たがる人など僅少であろうから、その意味ではこれまた実用性に乏しい作業だが、マスターベーションだもの。

唐突ながら「京終」を正しく読めるのは、地元民と一部の鉄ちゃんぐらいだろうか。奈良駅からJR桜井線で一駅、そこにはこんな名前の駅がある。読みは「きょうばて」。わたしは「終」って文字を「ばて」と読ませるセンスが堪らなく好きで、いちばん好きな駅名を挙げろと言われたら、まずこれを挙げる。「成れの果て」を連想させる響きというんだろうか。一度は栄えたものが、少なくともハッピーエンドではない終末を迎えた様をイメージさせる語感だろう。本当の由来は知らないけれど、平城京と関係があるんだろうか。でも、これは意外と応用が利かない。「ばて」と繋げられる絶妙な一文字は、そう滅多にあるものじゃない。どうしても「夏ばて」と同じ雰囲気になってしまう。



QRコード
2003年7月15日(火曜日) 曇り/微妙に晴れ

某サイトの Webmasterに触発されて、i-mode版多事毒論URLが書かれたQRコードを作ってみた。QRコードを理解する機能のある、NTTドコモのカメラ付きの移動機でこれを撮影すると、URLがブックマークに読み込まれるというような仕組みらしいのだが、残念ながらそういう機種は手近にないので、どうなるのかは良く分からない。印刷物なら良いとして、画面上の画像でも読めるのかどうかすら怪しかったが、取り敢えず読めたとの報告をいただいたので、読めることは読めるみたいだ。QRコードの製作に使ったのは、NTTドコモが配布している「QRファクトリー」というソフトである。NTTドコモ以外の移動機に読ませるとどうなるのかも、よく分からない(QRコード自体は規格ものだから少なくとも文字列としては読めるはずだけど)。

カメラ付きの携帯電話が出てきて、急速にコンシューマ用途でも使われるようになってきた感じのQRコードだけど、承知のとおりQRコード自体はわりと昔から在庫管理なんかで使われている。携帯電話絡みを除外すると、もっとも身近に見られるQRコードは、角川書店系の文庫本ではなかろうか。カバーの背表紙のところをよく見ると、小さなQRコードが付いている。ISBNのバーコードはカバーの背面に印刷されているけれど、一般に、文庫本は平積みされていたり、棚に詰め込んであったりするものだから、隠れることのない本の背にQRコードを付けることにしたのだろう。随分と前に、試しにこれを読んでやろうと思ったんだけど、誤り訂正に使われているリード・ソロモン符号の実装で挫折してそのままだ。

写真のQRコードは、携帯電話で読めるのだろうか。読めさえすれば、本の特定も可能だろう。正解は、敢えて書かないことにしておくか。



うみほたるPAの夜景
2003年7月13日(日曜日) 曇り/雨

東京湾アクアラインの途中にあるパーキングエリア――といっても、休憩施設ではなく観光名所になっちゃっている人工島、うみほたるパーキングエリアへ行ってみた。過去にも何度か行っているが、日が暮れてから行くのは今回が初めてである。川崎側の陸地から10キロほどの沖合にあることから、距離がありすぎて煌びやかな風景は見られないため、夜景に関して目が肥えている人にはちょっと物足りないと思うが、東京湾の真ん中から京浜地区の夜景を望むのも面白いものだ。真っ暗になってからだと、東京上空の異様な明るさが良く分かる。曇っていたせいか、光の層みたいなのがはっきりと認められた。ちなみに、空に入っている光の筋は羽田空港の着陸機で、やたらと明るいのは付近で操業中の漁船。青いのは消波ブロックに埋め込まれたイルミネーションだ。

海の真ん中には、風の塔(東京湾アクアライントンネルの中程にある換気施設)が見える。ほんとは竹槍の先端みたいな形をした塔が二本、背を向け合って立っているものなのだが、真っ暗だとそこまで分からないから、見た目はどことなく海上に聳える軍事施設みたいな感じ。ぼんやりと点る、赤い航空障害灯がなおさら怪しげな雰囲気を助長している。どうせなら、ちゃんとライトアップすれば綺麗なのにと思ったが、ここで人工物を目立たせるのはかえってマイナスな気もするから、微妙なところかな。うみほたるの施設自体は、青色LEDやら何やら青色の照明が多用されていて、やや幻想的な雰囲気になっている(生物のウミホタルが青白く発光するからだと思うけど)。これを少し離れたところから見るとどんな感じなんだろう。

木更津側は、トンネルでなく橋梁になっている。暗くなると、橙色の道路照明が海を越えていく感じが美しいんだけれど、3秒も露出しているのに通行車両のテールランプが一つも写ってないのはちょっと寂しい。わたしは長いトンネルは好きだし、ドライブコースとしてもわりとウケがいいので、たまに人を連れて行ったりすることはあるんだけれど、やっぱり高額な通行料金を考えると、そうしょっちゅう行く気はしないもんなー。できてすぐのころは満車で入れないことも多かったけれど、当然の帰結としてリピータは少ないのか、最近は昔ほど混んでいないみたいだ。



長野の日
2003年7月11日(金曜日) はれ/曇り/雨

桜木町駅、午前6時ごろ――久々に気持ちの良い青空を見た気がする。この一週間の日照時間は限りなくゼロに近かったから、思わず写真を撮りたくなった。起きたとき、雨粒が窓を叩く音が聞こえてくると何だかやる気が失せてくるし、気怠い鉛色の空はそれだけで憂鬱だ。洗濯物が乾かない、なんて所帯じみた心配も出てくる。このあと、甲州街道で八ヶ岳の麓まで。大月付近を通過中は晴れていて、とっても気持ちが良かったんだけれど、甲府を過ぎたあたりで天気が崩れてくる。日本有数の光害地域に住んでいるゆえ、天の川が見られたら良いなと淡く期待していたが、案の定だめだった。代わりに、雨がぱらつく森の中を散歩するのも悪いもんではないが、早く梅雨明けしないもんかな。

帰り、中央道を八王子で下りたあと、ふと疑問に思った。なんでワシは、いままさに拝島橋を渡ろうとしているんだ? 横浜に帰るつもりが、気が付いたら16号を逆送していて昭島に来ていた。横浜って書いてあるのを確認した記憶はしっかり残っているのに、なぜ間違えたのか検討も付かない。ほええ。



貯金
2003年7月9日(水曜日) 雨/曇り

有休が山ほど貯まっていたりするので、今週は明日から4連休。銀の龍の背に乗って、どこか遠くへ――と思ったんだけれど、どことなくファンタジックなようで、イメージを間違えるとカタギではなくなりそうだ。いやまあ、カタギですと自信を持って言えないのも事実なんだけど。

どうもカタギではないかも知れないと思う一つの理由は、金遣いの荒さだ。わたしは、どちらかといえばあればあるだけ使うタイプなので、貯蓄が多いという意味でのお金持ちには一生なれない気がする。でも、現金は食べられないし、あるのかないのか分からないような利息みたいなものを除けば、カネそのものが仕事をするわけではない。ましてや、持っている金額の多少が、そのまま人生の充実感の大小に結びつくことはなかろう。それだったら、個人の所得なんてだらだらと手元に置いておかないで、物品や利便性などにとっとと換えてしまうのが有効である――簡単にいうと、そういう考え方なんだと思う。

もうちょっと計画的な人生を送っている人に言わせると、これは随分と刹那主義的で退廃的に見えるらしいが、そうだろうか。仮に、特に目的は定めず、取り敢えずコツコツと、比較的長期的なスパンで貯金をしていったとしよう。それなりの額にはなるかも知れない。だが、たとえば何千万円ほどの貯金があったとして、それがいったい何に使えるのかと考えると、わたしには案外どうにもならない気がする。家でも欲しいのなら別だけど、持ち家に対するこだわりは別にないし、一点豪華主義で決めたいとも思わない。そして大した使い道もなく、貯金を小口で使うぐらいなら、先に使ったか後から使うかの差でしかない、とも考えられるわけだ。

確かに大は小を兼ねるし、保険にもなる。その観点からは、多少の貯金は必要だとは思っているのだが……



NTT
2003年7月8日(火曜日) 雨

NTTに対する苦言を書くと妙にウケがいい気がするのは、同様の事例が非常に多いからなんだろうか。純真無垢の美少女を拉致監禁して極悪非道の限りを尽くすとか、こんなこと、ご主人にバレたらどうなりますかねえ、みたいな類の物語よりも、NTTネタで行った方が確実なマーケットを狙えそうだ。料金誤請求の話はもう一つあるので、気が向いたらそっちも書くことにする。そうそう、比較の対象を微妙に間違えているとか、そういったことはいちいち指摘しないのが大人の態度。

火曜サスペンス劇場でやっている女監察医室生亜希子シリーズが昔から好きで、時間があったら見ている。主演の浜木綿子が渋くていいのだ。初期の頃の火曜サスペンス劇場は、どちらかといえば社会派ドラマが多かったんだろうか。古いやつの再放送では、冤罪を題材にした救いようのない話とか、路線バスを乗っ取った犯人を狙撃した警察官が名前をマスコミに公表されて告発されちゃう話とか、現実に起きた事件を再現したような、極めて暗いテーマのドラマをいっぱい観た記憶がある。過去には、そんな内容で視聴率を取れていた時代もあったのかな。いまの基準ではどう考えても題材が暗すぎるし、籠城する犯人がいたら、とっとと殺っちまえ!という意見の方が優勢ではなかろうか。



NTT
2003年7月7日(月曜日) くもり/雨

もう職業病だと思って諦めているけれど、わたしは NTTの営業担当とトラブルを起こすことが多い。細かいことでいちいちキレる自分も大人げないという自覚はあるのだが、回線工事をすっぽかされたのち、その工事が施行されるまでに何ヶ月も要するという事件を体験してからは、いい加減にしろムードが抜けないので、ついついキレてしまうのだ。先日は、月の半ばで廃止したはずの回線の基本料金が、丸々一ヶ月分請求されていることに気付き、料金センタに問い合わせた。すると、「お問い合わせの回線は廃止されていません」という、とんでもない回答が帰ってくる。すでに物理的にも撤去されている回線なのに、帳簿上は残っていたから、そんな請求が来てしまったんだろう。

そんなはずはないと言っても、料金センタではそれ以上のことは分からないという。もうちょっと気を利かせて欲しいところだが、廃止されていないことになっていれば、料金サイドとしてはそう答える以外にないことは、まあ理解できるい。今度は、実際に廃止申し込みを依頼した営業担当に連絡してみた。調べますといって、のちにかかってきた電話の内容は、おおよそ次のとおりである。曰く、当該回線は確かに廃止されているはずなんですが、「なぜか」請求が出ちゃったみたいですね。料金センタ側では、「なぜか」生きていることになっていたみたいで。料金センタは、とりあえず払えと言ってるんで、払ってください。お金は後から返しますので・・・。

と言われて、はいそうですかと払うヤツがいるだろうか。いや、払うこと自体は吝かでもないし、ミスが起きたこと殊更に攻めているのでもない。NTTには料金審査担当という部署があって、過払いの料金をきちんと還付することも承知している。きちんとした説明が行われたあと、取り敢えず払ってくれた方が手続き上スムーズなので、そのようにしてくれますか、と言われたら、素直に払っただろう。しかし、お詫びらしいお詫びもなく、原因の説明も曖昧で、そのうえ俺は料金センタとは何の関係もないから、あそこがそのような回答をした原因は俺の知った範囲じゃないし、料金センタはそのまま払えと言っているから払ってもらう、という感じのトーンで回答されて、誰が納得するだろうか。

ここら辺を理解していないあたりに、問題があるのだと思う。誤請求があったのは事実と分かっている以上、その事実について取り敢えずお詫びしただけでも、随分と印象は変わるものだろう。人間、そういうのには意外と弱くできているものだ。原因は良く分からないけど、どっかで伝わってなかったみたいですね。本当に申し訳ありませんでした、って言われたら、そういうミスもあるんだなってことで終わっていたのに――結局、この案件は、実際に利用していた日数分以上は払う気はないから請求書は作り直してこい、こうなった原因については文書で回答を寄越せという要求で片付けた。後者は、何度か煽っているにも関わらず、いまだに提出されていないのだけど。



研究
2003年7月6日(日曜日) 

ちょいと前に、掲示板に「自由研究の題材を考えて欲しい」っていう趣旨の書き込みがあったのだけれど、これは誰かに教えて貰わないとできないようなことだろうか。少なくともわたしには、ありふれた日常の中にも、なんでだろう、どうなっているんだろうと感じることはたくさんある。たとえば、わたしはラーメンを食うと、どういうわけか鼻水が垂れてくる。こんな下らないことでも、なぜそうなるのかを考えていくと、立派な自由研究になるはずだ。結論を出そうとする必要もないだろう。うどんとか冷やし中華とか焼きそばとかスパゲティとか、色んな麺類を食べて鼻水が出るかどうかを試してみるだけでも面白い。もしかしたら、そこから何らかの結果が見えてくるかも知れないし。

そういえば、弐千円札ってどこへ消えちゃったんだろう? ちょうど一年前、弐千円札普及促進を目的として日本銀行純正の札束を入手してまで市場に流してやったというのに、あの札束が捌けたあとは、たぶん一枚も見ていない。先日、馴染みのコンビニへ行ったら、たまたまレジの中に弐千円札が一枚だけあったのを見て、懐かしさすら覚えた。店長さんに聞いてみると「たまに使うお客さんもいるけど、入れるところがないからウチとしては困るんだよねー」とのこと。しかも、嫌がる客が多くて釣りとして出すこともないらしい。このことからすると、少しだけ使われたあと、そのまま銀行に戻ってしまうだけの札が多いのだろう。使用感のある弐千円札なんて見たことがない。

ここは一つ、また弐千円札の束が欲しいところだけど、日銀の両替サービスは、もうやってないし、ATMでも弐千円札は出てこない。敢えて有人の窓口で預金引き出しをやって、「ぜんぶ弐千円札でください」とやるしかないのかな。



地下の星
2003年7月5日(土曜日) 晴れ/くもり/微妙に雨

日本橋の三越と地下鉄銀座線とを繋ぐ地下通路の途中に、共同溝の中を見学できる窓がある。中を覗いてもなんて事はない、殺風景な洞道の中をケーブルやらパイプやらが這っているだけのつまらない光景が見えるだけなんだけれど、わたしは、こういうものにすごく萌えてしまう。それは共同溝に限ったことじゃない。まったく注目されないような場所にあって、普段は誰からも気に留められず、ともすればその存在すらも知られていないようなものが、実はものすごく重要な仕事を担っているという事実に萌えを覚えるというんだろうか。誰一人やってこない機械室みたいなところで、理路整然と並べられた機械とかケーブルとかが、24時間365日、物言わず仕事を続けている姿っていうのは、この上なく格好いいのだ。

本屋へ行ったら、地下施設の写真ばかりを集めた JAPAN UNDERGROUND II という写真集が並んでいた。ぱらぱらとめくると、実にわたしの趣味に合う写真集だったので欲しかったのだけど、4,200円という値段でちょっと考えてしまう。こういうのが欲しくなるのは、陽の当たらないものしか好きになれない歪んだ性格の現れでもあるのだけれど、こんなところに、こんなものが作られていたのか! という感動は、地図に載っているような構造物だけを眺めていたのでは得られない。

どうでもいいけど、羽田空港の夜景。新しいカメラにも少し慣れてきたかな。



書き書き
2003年7月2日(水曜日) くもり/晴れ

いつものことだけど、更新が途絶えて申し訳ない。ここのところ仕事で大量の文書を書いていたためか、家に帰ってからまた何かを書きたくなるような気分ではなかった。某ISPのサービスメニューを一新しようと言うのは簡単なのだが、それによってあらゆる文書が無効となったことから、サービス案内に始まって果ては内部文書といったものまで一斉に書き直す羽目になり、ここのところ技術屋やってんだか、物書きやってんだか、良く分からないぐらい色んなものを書いている。書くこと自体は好きなのだけれど、案内みたいなやつは、多事毒論と違って雑に書くわけにはいかないから、思いのほか神経を使う。そうそう、添削していただいた方、ほんとにありがとうございました。

別件で、広告掲載用のロゴを提出せよというお達しがあった。しかし、なにぶん地味な企業なもので、広告なんて出したことがないからロゴなんか存在しないし、イラストレータのベクトルデータでくれと言われると、なおさら対応は困難だ。低品位なものなら自分で作れなくはないが、思い起こせば前にも同じようなことを言われ、片手間で作ったようなリンク用のバナーを全国紙に載せちゃった事件を起こした前科のある身。こんな恥ずかしいことは二度とゴメンなので、今回はプロの人に発注して作ってもらった。できあがってきたものを見て、なるほど餅は餅屋だと思った。ロゴとか、そういうものは自分で作っちゃいけないみたいだ。そのうち、ドコモのパンフレットに @FreeD 対応 ISP として載るらしい。



突撃実験室