澤口@一升金です。 まつぞのさんの<200402121357.i1CDvZht028193@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>から >・どういうときにペーストを使うべきか?使わないべきか? ペーストを使うのは、銅板や銅棒太めの銅線、あるいは鉄板など厚み のある材料を機械接合する目的で半田付けするケースだけです。 半導体電子基板では、原則として使いません。 フラックスを使うのも、フラットパッケージなどの狭ピッチピン間の ブリッジを嫌う時だけです。 >「鏝台に置いている間に高温(400度)になってしまい、 > 鏝先が傷んで(酸化膜?)しまった」 放熱できるタイプの鏝台が望ましいわけです。 もちろん、自動温調できる半田鏝を使うにこしたことはないです。 ↓ http://www.hakko.com/japan/product.html?catID=3&prodID=102 鏝先を拭うのは耐熱スポンジでも十分ですが、セーム皮の方がきれい に拭えるようです。 鏝先形状も、なぜか細く尖ったものが日曜大工の店などでは多いので すが、円柱を斜めにカットしたような形状の方が温度が安定します。 先が細いと、どうしても半田付けのとき温度が下がりやすいので、普 段はかなり高めの温度設定になってしまっているわけです。 ANTEXの鏝は軽さが良いのですが、逆に軽さがあだとなって、数ものを こなすときはかえって疲れます。ある程度重さがあったほうが手先が ふらつかないのです。また、ANTEXは使い始めの時はなかなか鏝先に半 田が乗りません。ハッコーとかボンコートの鏝先の方が素直に使える ようです。 ちなみに、数ものをこなすときはペンホルダーグリップではなく、アー ムレストグリップ、腕相撲と同じ姿勢で握り、肘は机につけて鏝先では なく基板の方を動かして半田付けします。 多くの人が誤解しているのではないかと思いますが、鏝先を半田で濡ら すのは、その半田を接合面になすりつけて半田付けするためではなく、 ランドなりピンなりへの伝熱を良くするためです。半田鏝でランドを熱 して、熱くなったランドで糸半田を溶かすわけです。