[H8-ML(4531)] Re: LEDの半田付け
From: Shigeru Makino <mac@xxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2004年03月04日(木)00時15分57秒
macです。

Mitani Hiroshi さん <mitani.hiroshi@xxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> フィラーの有無も関係するのかも知れませんが、どちらかというと
> 熱可塑/硬化と透明/不透明に相関があることに起因するのでは?
> と考えたりします。

熱硬化性樹脂は、コンパウンドを型の中で反応させ、
成型するものですので、熱可塑性樹脂に比べ、
成型にかかる時間が大変長く生産性が悪い上、
コンパウンドは粘度が高く、流動性が悪いため、
型締めしたとき、ボンデングワイヤーが、
ぶち切れてしまうので、
半導体の封止には使われていません。

一部例外として、IGBTなどパワーディバイスの、
ケースなどに使われていますが、
これは、あくまでそとみで、内部半導体は、
エポキシで封止してあります。

年々、熱硬化性樹脂の生産量は低下し、
ブレーカーや端子台の一部に残っていますが、
これらも、PBT, PEEK, PESなどの、
エンジニアリングプラスティックに、
代替されつつあります。

熱硬化性樹脂は、成型時にほとんど収縮しないため、
熱可塑性樹脂を射出成型する製品の、
設計時に必ず要求される、
「肉厚を均一にせよ」、それが無理なら、
「引けがでても目立たない位置にせよ」、
「パーティションラインがでるから、
目立つところに入れ子しないで」
「フローパターンがでるので、
注入点の先で再合流しないで」等等、
結構面倒な条件がないので、
設計する方は、気楽なんですが…

だいぶ脱線しましたが、
半導体の封止は、ほとんどがエポキシ注形で、
「透明/不透明に相関がある」というのは、
その通りです。
…で、透明でなければならないからこそ、
フィラーを入れられないのです。

まあ、金に糸目をつけなければ昔のように、
ハーメチックシールのCANケースにして、
射光部はガラス窓にすりゃ、
そんな心配ないのですが、
軍事用でも、もうやってないかな…
# Laser Diodeなら残ってるかも。

-- mac
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