[H8-ML(5070)] Re:モーターから回り込む電流でボードを壊さない方法
From: "masanobu_suzuki" <signas@xxxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2004年11月14日(日)20時19分18秒
今野さん、こんにちは。
多くの方がレスされているので、その他気が付いたことを少し。

>モーター側に電源を置いて、そこからレギュレータを介してCPUに供給する
>という風に考えようと思います。
・・・・・・・・・・・・(略)
>  この場合、リセットと分からないくらいにスムーズに動いていたので
> 大丈夫だったのでしょうね。TA7257は電圧降下が大きいらしいという
> ことが分かり、乾電池を8本(12V!)に増やしました。
>  新しい回路は部品屋さんが薦めてくれたTA7291という、7257ほどは
> 電圧降下の大きくないドライバを使うので、乾電池6本でまかなおうと
> 考えています。

単三電池をお考えのようですが、モータの回生電力を電池に戻す場合は
本当はニカドなどの2次電池が望ましいですね。また、DCモータのように
スタート時に大きな電流が必要な用途では、ニカドの方が大きな電流を取り
出しやすく、充電して使えば何度も(500回くらい)使えるメリットもあります。

モータドライバのすぐ近くには数100μF程度、耐圧は最低でも電源電圧の
2倍以上の電解コンデンサを取り付け、また、同じ場所に積層セラミックの
0.01μ〜0.1μ/耐圧50Vも1ケ取り付けます。
但し、電解コンデンサは熱に弱いので、モータドライバのヒートシンクと接し
ないように注意してください。

TA7291Pは使ったことはないのですが、データシートを読むとモータへは
リファレンス電圧(Vref)を設定することで電源電圧より低い電圧を印加で
きるようにも読めます。(間違っていたらごめんなさい)
そうであれば、TA7291Pには電源を直接つなげば良いことになるので、3
端子などで電圧を落とす必要がなくシンプルな回路になりますね。

尚、最初に使っていたTA7257Pは、データシート上は電源電圧は6V以上
必要ですが、使った経験から4Vまで落として使っても問題ありませんでした。
但し、TA7257Pのスイッチング周波数の上限は5KHzで、恐らくTA7291Pも
その程度だと思います。

また、繰り返しになりますが、TA7257PやTA7291Pは正転逆転可能な
ON/OFFスイッチ(デバイス)です。PWM用に作られたFETドライバと比較
すると、損失(発熱)が大きくPWM周波数を高くできないのはもちろんですが、
モータの低速領域で出力電流がガクンと落ち、モータがストールするよう
です。オシロなどで駆動波形を観測すると、スイッチングの「切れ」がいまいち
なことがわかります。

蛇足ですが、3端子を使ってモータ電圧を降圧する場合、モータドライバの
ピーク電流より大きい容量の3端子を使ってください。
また、モータドライバ側に取り付ける電解コンデンサが数100μFと大きい
場合は、3端子のIN-OUT間に整流用のダイオードを取り付けてください。
このダイオードは、3端子が電源OFFになった時、電解コンデンサに溜まっ
た電荷が3端子の内部を介して放電しようとして3端子を壊すことを防止
するためのものです。パイロット用のLEDと抵抗をコンデンサに並列にして
接続して放電させても良いですが。

鈴木(正)

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