[H8-ML(3991)] Re:マザーボードについて
From: Shigeru Makino <mac@xxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2003年10月05日(日)13時05分14秒
macです。

> 澤口@一升金 さん

> ># 当然、「自己回復」などするはずないのですが...

> あるいは、半田が針状結晶として隣の配線にのびるとかですね。
> このとき、永続的でない絶縁破壊となることがあります。

ウィスカーと呼ばれるものですね。

他に水分を含みやすい紙エポキシ基板に、
洗浄が必要なフラックスを使用し、
十分な洗浄をしないで置くと、パターンの銅はくが、
徐々に伸びていき、最後はショートする、
「イオンマイグレーション」などという現象もあります。

> レジストとかコーティングがショートの最初でわずかに炭化さ
> れて、電流が継続的に流れるわけです。
> 電源を切るとショートの熱で半溶融していたレジストが再度固化
> して絶縁回復したりします。
> これなども自己回復したように見えますね。

その後炭化した一部レジストが、
梅雨時など高湿度になると、
水分を含んで絶縁状態が悪くなり、
不安定な現象が再び発生するなど、
「生き物」のような、
奇怪なトラブルを起こしたりしますね。

他に、メタライズトポリエステルコンデンサーのように、
ごく薄い金属箔を使った部品が不良のなった場合は、
耐電圧を越えるような高電圧をかけてやると、
短絡していた部分が蒸発/破壊し生き返る現象があり、
自己回復性がある部品も確かにありますね。

逆に、ケミカルコンデンサなどは、
年単位の長期間、電圧をかけないでいると、
絶縁が劣化し、いきなり電圧をかけると、
耐電圧以下なのに、異常な漏れ電流が流れたりします。
定格の1/3程度を印加し、「準備運動」させると、
この現象は、抑制できたり...

-- mac
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