[H8-ML(5147)] Re:[Q]TA7279Pの穴付き金属板の意図は?
From: Sawaguchi Yuji <issho@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
Date: 2004年11月22日(月)23時46分14秒
澤口@一升金です。

まつぞのさんの<200411210813.iAL8DXkU004180@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>から
> 「DIPの下面または、上面に放熱板を持つパッケージ。
>  熱抵抗Rth (j-c)=3~5℃/W」
>
>だそうです。
>残念ながら、それ以上の情報は発見できませんでしたが(^^;
jというのはjunction、すなわち半導体の接合面です。また、cは
caseの略です。
このデータシートの見方は、「半導体内で 1Wの消費電力があった
とき、接合面温度はケース温度より3~5℃高くなる」と読みます。
接合面温度の最大定格は100℃くらいで押さえられますから(正確
にはデータシートを読んで決める)、これと周囲温度から、必要な
放熱器の熱抵抗を決めます。
たとえば安全を見越して周囲温度60℃までの動作を保証しようとす
ると、1Wの消費電力(モーターの消費電力ではなく、半導体内の電
力)で動作させるとケース温度は95℃以下にする必要があり、その
ためには case-air 間の熱抵抗は95-60=35℃/W以下の放熱器が必要
で、これはだいたい15cm^2のアルミ板に相当します。
アマチュア実験の場合は周囲温度は30℃程度、また、今回の場合は
消費電力も0.数Wですから、パッケージ自体の熱抵抗(70℃/Wくらい)
で放熱板無しでいけるわけです。

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